宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:22)
今日、C2.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 1 11:30 C2.6
5/31 14:33 C1.7
13:34 C1.9
5/30 19:48 C2.9
14:58 C7.0
14:16 C3.5
11:46 C3.3
05:58 C8.8

黒点  6/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1222 1 α ---
1224 8 β C3
1225 1 α ---
1226 18 β C7
1227 7 βγ C9
1228 8 β ---
1229 6 β ---
1230 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:26 579 +1.2
-2 h 591 -2.4
-4 h 607 -2.4
-6 h 587 +0.1
-8 h 590 +2.3
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/ 1 0.4 9x10^3
5/31 0.5 2x10^4
5/30 0.4 2x10^4
5/29 0.3 4x10^3
5/28 0.3 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 5/27 09:58 太陽風は平均的な速さになっています。今後、高速の太陽風が始まると思われます。
2011/ 5/28 16:59 太陽風が500km/秒の高速風になりました。太陽でCクラスのフレアが頻発しています。
2011/ 5/29 08:30 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風磁場の強い南向きにより、激しいオーロラ活動が発生しています。
2011/ 5/30 11:32 中小規模のフレアが続いています。高速風は750km/秒を超え、活発なオーロラ活動を起こしています。
2011/ 5/31 11:44 太陽風の速度は500km/秒台に下がってきました。太陽のフレア活動は弱まっています。
最新のニュース

2011/ 6/ 1 13:22 更新
600km/秒近い高速の太陽風が続いています。オーロラの活動も活発です。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
昨日、570km/秒に下がったとお知らせしましたが、
速度の低下はそこで止まり、現在まで580km/秒付近で安定しています。

27日周期の図を見ると、その様子がよく分かります。
図の5月31日(世界時)からは、緑色の線が横向きにまっすぐ続いています。

SDO AIA193のコロナ写真では、
(現在の西半球側に)特に広いコロナホールなどは見られなかったのですが、
なかなか高い速度の太陽風が続いています。


そして、太陽風の磁場は再び南北に振れる様になりました。
そのため、磁気圏の活動度も再び高まり、
AE指数で500nTを超えるくらいの中規模のオーロラ活動が
1日連続して発生しています。

極域では美しいオーロラが見えていたのではないかと思いますが、
残念なことに、昭和基地のオーロラの写真は更新が止まっています。


高速太陽風はこのまま、次のコロナホールに受け継がれるかもしれません。
SDO AIA193では、北極寄りと、南半球の中央付近にコロナホールが見えています。
2日程経つと北極側の影響が、
3〜4日ほど経つと南半球側の影響が地球に及びそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、やや活発化した磁気圏活動の影響を受けて、
10,000のラインを割っています。
現在の太陽風の様子だと、このまま更に減少する可能性もあります。


太陽のフレア活動は、活動度が下がったままです。
GOES衛星のX線グラフは、全体の強度そのものが低下傾向にあります。

そして、活発にフレアを起こしていた、南半球の1226、1227黒点群は、
どちらも黒点の規模が小さくなっています。
今回の太陽活動の強まりは、ここまでで一段落なのかもしれません。



SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。