宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/ 6/ 1 13:22 更新 600km/秒近い高速の太陽風が続いています。オーロラの活動も活発です。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日、570km/秒に下がったとお知らせしましたが、 速度の低下はそこで止まり、現在まで580km/秒付近で安定しています。 27日周期の図を見ると、その様子がよく分かります。 図の5月31日(世界時)からは、緑色の線が横向きにまっすぐ続いています。 SDO AIA193のコロナ写真では、 (現在の西半球側に)特に広いコロナホールなどは見られなかったのですが、 なかなか高い速度の太陽風が続いています。 そして、太陽風の磁場は再び南北に振れる様になりました。 そのため、磁気圏の活動度も再び高まり、 AE指数で500nTを超えるくらいの中規模のオーロラ活動が 1日連続して発生しています。 極域では美しいオーロラが見えていたのではないかと思いますが、 残念なことに、昭和基地のオーロラの写真は更新が止まっています。 高速太陽風はこのまま、次のコロナホールに受け継がれるかもしれません。 SDO AIA193では、北極寄りと、南半球の中央付近にコロナホールが見えています。 2日程経つと北極側の影響が、 3〜4日ほど経つと南半球側の影響が地球に及びそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや活発化した磁気圏活動の影響を受けて、 10,000のラインを割っています。 現在の太陽風の様子だと、このまま更に減少する可能性もあります。 太陽のフレア活動は、活動度が下がったままです。 GOES衛星のX線グラフは、全体の強度そのものが低下傾向にあります。 そして、活発にフレアを起こしていた、南半球の1226、1227黒点群は、 どちらも黒点の規模が小さくなっています。 今回の太陽活動の強まりは、ここまでで一段落なのかもしれません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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