宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:00)
今日、M1.0の中規模フレアが発生しました。
また、X2.3の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/16 10:31 M1.0
09:58 C2.1
05:24 C6.7
04:30 C3.1
03:07 C1.8
2/15 23:22 C4.9
13:26 C4.9
10:30 X2.3
09:31 C2.7
08:36 C2.7
04:10 C6.7
02:20 M2.3
2/14 22:47 C8.5
21:41 C9.5
17:33 C2.5
15:50 C6.7
13:26 C8.3
11:35 C1.7
02:23 M6.6

黒点  2/16 (NOAA)
磁場 フレア
1157 9 β ---
1158 36 βγδ X2
1159 2 α ---
1161 13 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 457 -1.3
-2 h 470 +2.4
-4 h 467 -1.3
-6 h 473 -0.2
-8 h 442 +1.7
-10 h 454 -0.8
-12 h 466 +0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -20 -33/ 4
-2 h -21 -35/ 4
-4 h -22 -38/ 5
-6 h -21 -35/ 9
-8 h -23 -29/ 8
-10 h -24 -35/ 6
-12 h -24 -31/ 19

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 2x10^1
2/16 2.3 2x10^1
2/15 2.6 2x10^3
2/14 0.5 1x10^3
2/13 0.5 7x10^2
2/12 0.3 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/12 12:54 太陽の東側でフレアとCMEが発生しています。太陽風は400km/秒台に上がりました。
2011/ 2/13 12:41 1158黒点群が大きく広がっています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/14 12:58 M6.6の中規模フレアが発生しました。1158黒点群は大きく発達しています。
2011/ 2/15 03:10 1158黒点群は活発な活動が続き、M2.2の中規模フレアを起こしました。
2011/ 2/15 13:17 X2.2の大規模フレアが発生しました。地球方向にCMEも激しく噴き出しています。
最新のニュース

2011/ 2/16 11:00 更新
X2.2フレアによるCMEが観測されています。明日以降太陽風の乱れがやって来るでしょう。

担当 篠原

昨日のX2.2以降も、1158黒点群は、
C4.8、C4.8、C6.6と、中程度の小規模フレアを起こし続けています。
昨日の活動に比べると、やや落ち着いた印象ですが、
黒点の規模はまだまだ大きく、引き続き注意が必要です。

1158黒点群の拡大写真を掲載します。
昨日は日食メガネを使って肉眼観測に挑戦したのですが、
私の視力では不足だったようで、黒点を見つけることはできませんでした。
しかし、学生の一人は見えると言っていましたので、
個人差は出ますが、十分見える大きさになっているようです。
天気が良ければ、挑戦してはいかがでしょうか
(安全なフィルターを使用して下さい)。

太陽では、東端近くの1161黒点群も発達しています。
目立ったフレアの活動はありませんが、注目する必要があります。


X2.2の大規模フレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHOでは、太陽全体を包み込むような、見事なFull Halo CMEが観測されています。
広がりとともに淡くなっていく様子がとてもきれいです。

このCMEは、STEREO衛星によっても真横から観測されています。
動画にできるほどの写真がそろっていないので、1枚だけ、
その代わり、SOHOのLASCO C2と並べて紹介します。
白丸の目印を目安に、太陽の大きさをそろえています。
地球から見て、太陽を包むようにぼんやりと広がっているCMEを横から見ると、
STEREOの写真の様になっているのです。

このCMEは、明日か明後日に地球へ到達すると思われます。
太陽風の速度と磁場強度が一気に高まり、
磁場が大きく南を向くと、激しい磁気嵐が発生します。
到来が早ければ、それだけ速度も高いということになり、擾乱はより大きくなります。
今後の太陽風のデータに注目してください。

今回のXフレアでは、太陽放射線も少し増加しています。
ピークはそれほど高まらず、既に減り始めています。


太陽風は、440〜480km/秒とやや速度の高い状態が続いています。

磁場強度は3nTに弱まり、南北成分は0nT付近からやや北寄りです。
このため、磁気圏への影響はあまりなく、
オーロラ活動を示すAE指数の変化は小幅です。

こちらは、これからやって来る突風に構える必要があります。


GOESの観測によると、ちょうど今、M1の中規模フレアが発生した様です。
なかなかにぎやかな宇宙天気が続きます。



SDO AIA 193による、1158黒点群で発生したX2.2フレア。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星による1158黒点群の拡大。
(c) SDO (NASA)


SOHO LASCO C2、C3カメラによる、CMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


STEREO Behind COR2によるCMEと、SOHO LASCO C2によるCME。
(c) STEREO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、作図 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。