宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/21 --- ---
12/20 --- ---
12/19 --- ---

黒点 12/21 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:34 406 -2.1
-2 h 417 -1.5
-4 h 423 -0.5
-6 h 373 -5.1
-8 h 397 +2.0
-10 h 408 -0.9
-12 h 410 -2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -26 -22/ 5
-2 h -28 -11/ 9
-4 h -32 -16/ 4
-6 h -24 -20/ 3
-8 h -29 -21/ 4
-10 h -34 -23/ 17
-12 h -37 -33/ 17

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 5x10^1
12/21 0.3 1x10^2
12/20 0.3 8x10^2
12/19 0.4 4x10^2
12/18 0.4 1x10^3
12/17 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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昭和基地磁場 (NICT)
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TromsoLongyear...
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/12/16 10:31 550km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラの活動は小規模です。
2010/12/17 11:47 太陽風の速度は下がり始め、450km/秒とやや高速くらいです。
2010/12/18 13:25 太陽風の速度は、平均的な状態に戻りました。
2010/12/19 11:52 400km/秒と平均的な速度の太陽風が続いています。太陽は無黒点です。
2010/12/20 09:29 太陽風の速度が400km/秒に上がっています。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2010/12/21 11:43 更新
太陽風磁場が安定した南向きになりました。16日のフィラメント噴出の影響かもしれません。

担当 篠原

昨日のニュースの直後、磁場強度の強まりに続く形で、
太陽風磁場の南北成分が南向きに切り替わり、
その後、-5〜-8nTの南向きが半日にわたって続きました。

1枚目に、ACEの3日幅の図を掲載します。
これを見ると、19日から20日にかけて(世界時)磁場強度が強まるとともに、
南北成分は北に強まっています。
その状態が4時間ほど続いた後、今度は南側に大きく反転しています。

これは、CMEによって磁場の大きなかたまりが流れてきたときに見られる変化です。
速度が400km/秒であることから、4日ほど遡ると、
12月17日の記事で紹介した、
太陽の北半球の高緯度寄りで発生したフィラメントの噴出が16日に発生しています。
この噴出は、地球から見て上側に偏っていたのですが、
その端の影響が地球までやって来た可能性があります。


長時間の安定した南向き磁場により、磁気圏の活動も強められました。
AE指数は、300〜500nTの連続的な変化を示しています。
この様子から見ると、オーロラの活動というよりも、
磁気圏の対流現象が強まっていたのではないかと思われます。


現在の太陽風磁場強度は5nTに下がっていて、乱れは収まりつつあります。
今後は速度も下がって、穏やかな太陽風が続くのではないかと思われます。


太陽は、無黒点で静かな状態が続いています。



ACEによる、3日幅の太陽風の変化。白線は磁場強度、赤線は南北成分、黄色は速度です。
(c) NOAA/SWPC


SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。