宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/12/21 11:43 更新 太陽風磁場が安定した南向きになりました。16日のフィラメント噴出の影響かもしれません。 担当 篠原 昨日のニュースの直後、磁場強度の強まりに続く形で、 太陽風磁場の南北成分が南向きに切り替わり、 その後、-5〜-8nTの南向きが半日にわたって続きました。 1枚目に、ACEの3日幅の図を掲載します。 これを見ると、19日から20日にかけて(世界時)磁場強度が強まるとともに、 南北成分は北に強まっています。 その状態が4時間ほど続いた後、今度は南側に大きく反転しています。 これは、CMEによって磁場の大きなかたまりが流れてきたときに見られる変化です。 速度が400km/秒であることから、4日ほど遡ると、 12月17日の記事で紹介した、 太陽の北半球の高緯度寄りで発生したフィラメントの噴出が16日に発生しています。 この噴出は、地球から見て上側に偏っていたのですが、 その端の影響が地球までやって来た可能性があります。 長時間の安定した南向き磁場により、磁気圏の活動も強められました。 AE指数は、300〜500nTの連続的な変化を示しています。 この様子から見ると、オーロラの活動というよりも、 磁気圏の対流現象が強まっていたのではないかと思われます。 現在の太陽風磁場強度は5nTに下がっていて、乱れは収まりつつあります。 今後は速度も下がって、穏やかな太陽風が続くのではないかと思われます。 太陽は、無黒点で静かな状態が続いています。 ACEによる、3日幅の太陽風の変化。白線は磁場強度、赤線は南北成分、黄色は速度です。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |