宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/11/ 8 11:02 更新 1121黒点群の活動は続いています。太陽風はとても低速の状態です。 担当 篠原 昨日のニュースの後、7日10時半(世界時7日1時半)に、 1121黒点群はC5.4の小規模フレアを起こしました。 1121黒点群は、高い活動度を保っています。 SOHOの可視光写真を見ると、小さな黒点がぱらぱらと散在する程度ですが、 磁場の写真を見ると、白と黒の磁場の強まりが、複雑に入り組んで分布しています。 このため、1121黒点群は大きなエネルギーを蓄えていると考えることができます。 引き続き、1121黒点群はMクラスの中規模フレアや、 Xクラスの大規模フレアを起こす可能性があります。 また、1121黒点群の位置が、太陽の中心線に近づくにつれて、 フレア発生後のCMEの影響も地球に及びやすくなっています。 今後の活動に注意してください。 太陽風は、290〜280km/秒へと速度が下がり、かなり低速の状態を保っています。 磁場強度も、3〜1nTとこちらも弱まっています。 磁気圏も概ね静穏で、太陽風磁場の南向きに対応して、 AE指数では小規模の活動がひとつ発生していますが、その他は全く平坦です。 太陽風はこの後も低速の状態が続きそうです。 掲載の27日周期の図では、前周期のグラフの後半に、 ようやく400km/秒台の太陽風が見えてきた程度です。 SOHO EIT195を見ると、太陽の北半球側に小さいコロナホールが見えます。 明後日くらいに、この領域の影響が多少見られるかもしれません。 SOHOによる、太陽の磁場写真。1121黒点群の複雑な磁場の強まりが目立っている。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT195カメラによる太陽コロナの様子 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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