宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:27)
昨日、C2.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/19 --- ---
7/18 02:23 C2.5
7/17 --- ---

黒点  7/19 (NOAA)
磁場 フレア
1087 2 α C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:15 292 +2.8
-2 h 294 +2.9
-4 h 302 +0.3
-6 h 293 +0.4
-8 h 296 -0.3
-10 h 296 -0.2
-12 h 297 -0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -8 -34/ 20
-2 h -8 -11/ 15
-4 h -9 4/ 8
-6 h -9 -1/ 23
-8 h -9 -19/ 3
-10 h -10 -16/ 3
-12 h -10 -14/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^1
7/19 0.3 1x10^2
7/18 0.4 1x10^2
7/17 0.4 1x10^2
7/16 0.4 2x10^2
7/15 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
太陽黒点 (SOHO)
太陽可視光 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Live!オーロラ (遊造)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
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NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 7/14 11:59 C2.6の小規模フレアが発生しましたが、1087群は特に活発化していません。太陽風は低速風が続いています。
2010/ 7/15 10:58 小規模フレアが2回発生しました。太陽風の変動が始まり、弱い磁気嵐が発生しているようです。
2010/ 7/16 09:23 太陽は穏やかです。太陽風は速度が下がり、磁気圏も静穏になっています。
2010/ 7/17 11:27 太陽、太陽風ともに穏やかです。放射線帯も増加していません。
2010/ 7/18 10:07 C2.4の小規模フレアが発生しました。太陽風は320km/秒の低速風です。
最新のニュース

2010/ 7/19 14:27 更新
太陽風の速度は、290km/秒まで下がっています。太陽は穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は、290km/秒まで下がっています。
かなり遅い風です。
磁場の強度も、3nTを前後していて、弱まっています。

このため、磁気圏も静穏で、AE指数は全く変化していません。


27日周期の図を見ると、前周期は6月26日から高速太陽風が始まっています。
今周期では、7月23日に相当しますが、
その発生源となるコロナホールがだいぶ薄くなっています。

SOHO EIT195を見て下さい。
太陽の中心から少し左側に、薄暗く見える領域があります。
このコロナホールは、27日前にはもっと濃く、広がって見えていました。
そして、ここから更に左上側にコロナホールが伸びていて、
そのために高速風は10日近く続きました。

しかし、今回はこのあたりのコロナホールが、薄くなっているようです。
すると、太陽風への影響は小さくなる可能性があり、
7月23日以降の高速風の様子は、前周期とは変わるかもしれません。


太陽では、1087黒点群がとうとう見えなくなりました。
その代わりに、太陽の中心北寄りのところに小さな黒点が発生しています。
昨日注目していた場所とは違うところに、新たに発生しました。

また、東端からはE IT195で明るく光っている活動領域が上がってきました。
しかし、可視光写真では、白斑が見えているだけのようです。

この領域の出現により、X線の強度が少し上がっています。
Bクラスの小さな変動が見え始めていますが、
ここまでの太陽活動は穏やかです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。