宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 1 --- ---
6/30 --- ---
6/29 --- ---

黒点  6/30 (NOAA)
磁場 フレア
1084 1 α ---
1085 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 620 +1.2
-2 h 617 +1.7
-4 h 648 -0.3
-6 h 644 -0.9
-8 h 671 -1.1
-10 h 655 -0.3
-12 h 653 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -14 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -20 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -18 -/ -
-10 h -20 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
7/ 1 0.3 4x10^3
6/30 0.5 3x10^3
6/29 0.5 1x10^3
6/28 0.4 6x10^2
6/27 0.5 8x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/26 12:03 太陽風は低速風が続いています。これからコロナホールによる高速風が始まりそうです。
2010/ 6/27 09:08 太陽風はやや高速になっています(450km/秒)。速度は、もう一段上昇する可能性があります。
2010/ 6/28 12:21 高速太陽風は、速度が520km/秒に上昇しています。1084黒点群は磁場極性が逆向きです。
2010/ 6/29 14:01 520km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏は概ね静穏です。
2010/ 6/30 11:57 太陽風の速度は630km/秒に上がり、高速風が強まっています。オーロラ活動も強まっています。
最新のニュース

2010/ 7/ 1 09:16 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラの活動も続いています。

担当 篠原

いよいよ7月に入り、2010年も半分が過ぎました。
宇宙天気ニュースも移転して3カ月が経過しましたが、安定して運用できている様です。
新しく始めたTwitterの更新通知も順調に動いています。
こちらは、フレア速報が全然発信できないのがちょっと残念なのですが。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。


太陽の黒点は、1084黒点群がひとつだけ見えています。
この黒点群の磁場極性の事を紹介しましたが、
今日のSOHOの磁場写真がちょうど見やすくなっているので、もう一度掲載します。

今日の1枚目の写真を見て下さい。
北半球は、東西どちらの磁場の強まりも [ 白 黒 ] と並んでいます。
白は磁場のN極、黒はS極を表しています。

太陽の現在の活動周期(11年の周期)では、
南半球はこの反対、 [ 黒 白 ] と並ぶのが通常です。
南半球の西側(右側)に見える磁場の強まりは、この順番です。
しかし、東側(左側)の1084群はこれとは逆、北半球と同じ並びになっている様です。

可視光写真では特に特徴もない黒点ですが、見方を変えると、興味深い領域です。


太陽風は、600km/秒台の高速風が続いています。

昨日のニュースの後も速度の上昇は続き、
30日13時(世界時30日4時)頃、一時的に700km/秒まで達したようです。
そこが最高速となって、以降はゆっくりと下がる様になり、
現在は620km/秒と、昨日の今ごろと同じくらいの速度にもどっています。

8nTほどあった磁場強度も、速度が最高に達した後は4nTくらいに弱まっています。
このため、高速風の領域は山を越えた様です。
この後の太陽風速度は、次第に低下に向かいそうですが、
前周期の様子も参考にすると、まだ3〜4日程度は速度の高い状態が続きそうです。


太陽風の速度が600km/秒台に上がったこともあり、磁気圏のオーロラ活動も続いています。
AE指数は、500nTから800nTの中規模活動が頻繁に見られています。
現在は速度が下がってきているので、活動は次第に弱まるでしょう。
ある程度活発なのも、今日までかもしれません。


今回の高速風が過ぎると、しばらく穏やかな太陽風が続きそうです。


また、今回の速度上昇の影響で、
放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加する気配を見せています。
明日くらいに10,000の警戒レベルに達する可能性もあるので、注意してください。



太陽面の磁場分布。左下の1084群の極性は逆向きになっている。
(c) SOHO (ESA & NASA)、加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。