宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 7/ 1 09:16 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラの活動も続いています。 担当 篠原 いよいよ7月に入り、2010年も半分が過ぎました。 宇宙天気ニュースも移転して3カ月が経過しましたが、安定して運用できている様です。 新しく始めたTwitterの更新通知も順調に動いています。 こちらは、フレア速報が全然発信できないのがちょっと残念なのですが。 引き続き、どうぞよろしくお願いします。 太陽の黒点は、1084黒点群がひとつだけ見えています。 この黒点群の磁場極性の事を紹介しましたが、 今日のSOHOの磁場写真がちょうど見やすくなっているので、もう一度掲載します。 今日の1枚目の写真を見て下さい。 北半球は、東西どちらの磁場の強まりも [ 白 黒 ] と並んでいます。 白は磁場のN極、黒はS極を表しています。 太陽の現在の活動周期(11年の周期)では、 南半球はこの反対、 [ 黒 白 ] と並ぶのが通常です。 南半球の西側(右側)に見える磁場の強まりは、この順番です。 しかし、東側(左側)の1084群はこれとは逆、北半球と同じ並びになっている様です。 可視光写真では特に特徴もない黒点ですが、見方を変えると、興味深い領域です。 太陽風は、600km/秒台の高速風が続いています。 昨日のニュースの後も速度の上昇は続き、 30日13時(世界時30日4時)頃、一時的に700km/秒まで達したようです。 そこが最高速となって、以降はゆっくりと下がる様になり、 現在は620km/秒と、昨日の今ごろと同じくらいの速度にもどっています。 8nTほどあった磁場強度も、速度が最高に達した後は4nTくらいに弱まっています。 このため、高速風の領域は山を越えた様です。 この後の太陽風速度は、次第に低下に向かいそうですが、 前周期の様子も参考にすると、まだ3〜4日程度は速度の高い状態が続きそうです。 太陽風の速度が600km/秒台に上がったこともあり、磁気圏のオーロラ活動も続いています。 AE指数は、500nTから800nTの中規模活動が頻繁に見られています。 現在は速度が下がってきているので、活動は次第に弱まるでしょう。 ある程度活発なのも、今日までかもしれません。 今回の高速風が過ぎると、しばらく穏やかな太陽風が続きそうです。 また、今回の速度上昇の影響で、 放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加する気配を見せています。 明日くらいに10,000の警戒レベルに達する可能性もあるので、注意してください。 太陽面の磁場分布。左下の1084群の極性は逆向きになっている。 (c) SOHO (ESA & NASA)、加工 : 宇宙天気ニュース SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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