宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:54)
昨日、M1.0の中規模フレアが、一昨日もM2.0の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/14 --- ---
6/13 19:45 C1.5
18:37 C1.8
14:18 M1.0
6/12 18:02 C6.2
09:35 M2.0

黒点  6/14 (NOAA)
磁場 フレア
1079 4 α M1
1080 4 α C1
1081 8 β M2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:45 405 -0.2
-2 h 416 -0.4
-4 h 406 -0.5
-6 h 413 +0.8
-8 h 421 +1.8
-10 h 449 +1.5
-12 h 429 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -10 -17/ 13
-2 h -9 -9/ 2
-4 h -8 -8/ 3
-6 h -10 -5/ 7
-8 h -10 -1/ 3
-10 h -8 -3/ 3
-12 h -6 -1/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
6/14 0.6 1x10^3
6/13 0.8 2x10^3
6/12 1.3 1x10^3
6/11 0.4 2x10^3
6/10 0.4 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/ 9 11:17 太陽風は、400km/秒で安定しています。1078黒点群が発生しました。
2010/ 6/10 09:39 太陽風は低速風になっています(330km/秒)。1078群が少し活動をしています。
2010/ 6/11 09:19 1079黒点群が発生しています。しかし、太陽は静穏です。太陽風はやや高速になりました。
2010/ 6/12 11:41 M2.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2010/ 6/13 11:25 1081黒点群はC6のフレアも起こしました。太陽風は330km/秒と低速です。
最新のニュース

2010/ 6/14 09:54 更新
1079黒点群が活発化し、M1のフレアが発生しました。太陽風は400km/秒です。

担当 篠原

昨夜は、「はやぶさ」の見事な帰還を、
これまた見事なネット生中継で、現地とぼ同時に見ることが出来ました。

はやぶさが地球を飛び立ったのは、7年前、2003年5月のことだそうです。
宇宙天気ニュースが始まったのも、同じ2003年の10月で、
ちょうどこのくらい飛び続けてたのかと、
勝手な親近感を感じながら中継を見ていました。
カプセルもすぐに発見されたそうで、ドラマはもうしばらく続きそうですね。


昨日の太陽では、1081群に続いて、南西(右下)に見えていた1079黒点群が活発化し、
M1.0の中規模フレアを起こしました。
その様子を、STEREO AheadのEUVI195の動画で紹介します。

この衛星では、1081(上)、1079(下)とふたつの黒点群は、太陽の中心付近に見えています。
初めに、小さく1081群で爆発が発生し、
やがて1079群でもうひとつ大きな爆発が発生しています。

ふたつの黒点群が活動している様子を見ていると、
連動している様な動きも見えて、なかなか興味深いです。
これらのフレア活動に伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生していますが、
地球から見ると横方向に飛び出しているため、影響はありません(LASCO C3参照)。

現在の太陽では、ふたつの黒点群は西の端に没しつつあります。
太陽X線の強度が下がっていることもあり、この後の太陽は穏やかになりそうです。


太陽風は、昨日の昼頃から速度がやや上がり、400km/秒台を回復しています。
現在はちょうど400km/秒で、速度としては平均的な状態です。
変化は小規模で、コロナホールの影響が始まる、明日、明後日まで、
太陽風は穏やかな状態が続くでしょう。

そのコロナホールは、太陽の自転に伴い、次第に西半球に進んでいます。
既にここを飛び出した高速風が、次第に地球に近づいていると思われます。
明日以降のACEのデータに注目してください。


現在の磁気圏活動は静穏です。
放射線帯高エネルギー電子も、1000程度で安定しています。



STEREO Ahead EUVI195による、フレアの様子。
(c) NASA 、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/13 10:44 UT

6/13 12:42 UT

6/13 14:42 UT

6/13 16:42 UT

6/13 18:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。