宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/11 --- ---
6/10 --- ---
6/ 9 --- ---

黒点  6/10 (NOAA)
磁場 フレア
1078 6 βγ ---
1079 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 433 -1.6
-2 h 433 -0.4
-4 h 446 +1.7
-6 h 462 +1.9
-8 h 459 +3.0
-10 h 461 +2.4
-12 h 453 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 -4/ 3
-2 h -11 -3/ 1
-4 h -12 -2/ 3
-6 h -12 -2/ 2
-8 h -13 -2/ 5
-10 h -13 -7/ 6
-12 h -14 -8/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
6/11 0.4 2x10^3
6/10 0.4 8x10^3
6/ 9 0.5 9x10^3
6/ 8 0.4 1x10^4
6/ 7 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/ 6 08:22 太陽風の速度は470km/秒へ少し低下し、高速風は終わりつつあります。
2010/ 6/ 7 12:31 太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりました。明日くらいに、次の速度上昇が到来しそうです。
2010/ 6/ 8 10:46 太陽風は370km/秒と低速風になっています。これから、コロナホールの影響がやって来る可能性があります。
2010/ 6/ 9 11:17 太陽風は、400km/秒で安定しています。1078黒点群が発生しました。
2010/ 6/10 09:39 太陽風は低速風になっています(330km/秒)。1078群が少し活動をしています。
最新のニュース

2010/ 6/11 09:19 更新
1079黒点群が発生しています。しかし、太陽は静穏です。太陽風はやや高速になりました。

担当 篠原

昨日紹介した1078黒点群は、特に動きのないまま西の端に近づいています。
昨日のX線グラフは、一昨日よりも静かになっていて、活動度は低下しています。
フレアは、まだしばらく見られないようです。
(最後のCクラスフレアは5月8-9日の発生で、既に1カ月経過しています)

1078群の左側に新しい黒点が出現し、1079黒点群と番号が付きました。
詳しく見ると、昨日の写真で小さく見えていた黒点ではなく(ここは現在は白斑になっています)、
その左に新しく活動領域が出現したようです。
EIT195の動画を見ると、新しく発生した分、こちらの領域の方が元気が良さそうです。


少し磁場が強まっていた太陽風は、昨日のニュースの後から速度がゆっくりと上昇し、
半日ほどかけて460km/秒とやや高速の状態に達しました。
ただし、長くは続かず、既に430km/秒へと下がり始めています。

最大10nTまで上がっていた磁場強度も、現在は5nTと平均レベルに落ち着いています。

地球の磁気圏は、概ね静穏です。


太陽風は、これから5日程度は穏やかでしょう。
次の擾乱要因は、SOHO EIT195の太陽コロナの東側(左側)に見えている、
縦に太く伸びるコロナホールです。

ここから太陽の中心線まで2〜3日、
そこで飛び出した高速風が地球へやって来るまでに3日、
と見込むと、影響がやって来るのは16日あたりではないでしょうか。

前回は、やっと500km/秒に達した程度の高速風でしたが、今回はどうなるでしょうか。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。