宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 6/12 11:41 更新 M2.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 つい先ほど、12日10時(世界時12日1時)に、太陽でM2.0の中規模フレアが発生しました。 Mクラスの中規模フレアの発生は、5月6日(日本時間)以来、1ヶ月ぶりです。 フレアが発生したのは、太陽の北西(右上)に急速に現われた1081黒点群です。 この領域は、昨日のニュースの時点では、影も形もありませんでした。 (昨日のニュースのSOHO EIT195を見てください) 昨日の午後くらいから、急に姿を現した黒点群です。 そのため、EIT195の動画では、活発に活動している様子が見られます。 その発達が続いて、M2.0のフレア発生となった様です。 SOHOの可視光写真では、1081黒点群は小さな黒点がリング状に連なるように見えています。 磁場写真を見ると、白と黒のN極、S極が混じっていて、ある程度複雑な構造をしているようです。 フレア活動が継続する可能性がありますので、しばらく注目してください。 また、昨日のニュースで、1079黒点群と紹介した南西(右下)の黒点は、 1080黒点群と別個の番号が付けられていました。 1079黒点群は、1080群の右の白斑になってしまった領域に現われた黒点の番号でした。 太陽風は、ゆっくりと速度を下げ、360km/秒と低速風に変わっています。 磁場強度も3nTと弱めで、太陽風は穏やかです。 AE指数も目立った変化はなく、磁気圏も静穏です。 太陽風の注目点は、SOHO EIT195でだいぶはっきり見えてきた、 南北に大きく伸びるコロナホールの影響です。 コロナホールの先頭は、今日のうちには太陽の中心線に達しそうです。 高速風の到来はその3日後と考えると、6月15〜16日くらいになりそうです。 前周期よりもコロナホールの規模が大きくなっているので、 影響も大きくなっている可能性があります。 放射線帯の高エネルギー電子は、1000のレベルにまで下がっています。 こちらも概ね静穏です。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の磁場写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |