宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:41)
今日、M2.0の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/12 09:35 M2.0
6/11 --- ---
6/10 --- ---

黒点  6/12 (NOAA)
磁場 フレア
1078 1 α ---
1080 4 β ---
1081 8 β M2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:36 366 -0.1
-2 h 368 +0.4
-4 h 375 +0.1
-6 h 381 -0.4
-8 h 385 +0.5
-10 h 397 +1.8
-12 h 406 -2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -12 -14/ 13
-2 h -12 -6/ 4
-4 h -13 -8/ 2
-6 h -12 -7/ 3
-8 h -14 -5/ 3
-10 h -17 -5/ 4
-12 h -18 -3/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
6/12 0.4 1x10^3
6/11 0.4 2x10^3
6/10 0.4 8x10^3
6/ 9 0.5 9x10^3
6/ 8 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 6/ 7 12:31 太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりました。明日くらいに、次の速度上昇が到来しそうです。
2010/ 6/ 8 10:46 太陽風は370km/秒と低速風になっています。これから、コロナホールの影響がやって来る可能性があります。
2010/ 6/ 9 11:17 太陽風は、400km/秒で安定しています。1078黒点群が発生しました。
2010/ 6/10 09:39 太陽風は低速風になっています(330km/秒)。1078群が少し活動をしています。
2010/ 6/11 09:19 1079黒点群が発生しています。しかし、太陽は静穏です。太陽風はやや高速になりました。
最新のニュース

2010/ 6/12 11:41 更新
M2.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

つい先ほど、12日10時(世界時12日1時)に、太陽でM2.0の中規模フレアが発生しました。
Mクラスの中規模フレアの発生は、5月6日(日本時間)以来、1ヶ月ぶりです。

フレアが発生したのは、太陽の北西(右上)に急速に現われた1081黒点群です。
この領域は、昨日のニュースの時点では、影も形もありませんでした。
(昨日のニュースのSOHO EIT195を見てください)
昨日の午後くらいから、急に姿を現した黒点群です。
そのため、EIT195の動画では、活発に活動している様子が見られます。
その発達が続いて、M2.0のフレア発生となった様です。

SOHOの可視光写真では、1081黒点群は小さな黒点がリング状に連なるように見えています。
磁場写真を見ると、白と黒のN極、S極が混じっていて、ある程度複雑な構造をしているようです。
フレア活動が継続する可能性がありますので、しばらく注目してください。


また、昨日のニュースで、1079黒点群と紹介した南西(右下)の黒点は、
1080黒点群と別個の番号が付けられていました。
1079黒点群は、1080群の右の白斑になってしまった領域に現われた黒点の番号でした。



太陽風は、ゆっくりと速度を下げ、360km/秒と低速風に変わっています。
磁場強度も3nTと弱めで、太陽風は穏やかです。

AE指数も目立った変化はなく、磁気圏も静穏です。


太陽風の注目点は、SOHO EIT195でだいぶはっきり見えてきた、
南北に大きく伸びるコロナホールの影響です。
コロナホールの先頭は、今日のうちには太陽の中心線に達しそうです。
高速風の到来はその3日後と考えると、6月15〜16日くらいになりそうです。

前周期よりもコロナホールの規模が大きくなっているので、
影響も大きくなっている可能性があります。


放射線帯の高エネルギー電子は、1000のレベルにまで下がっています。
こちらも概ね静穏です。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。