宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 6/ 3 10:14 更新 太陽風の速度は440km/秒に下がり、高速風は終わりました。放射線帯は強まったままです。 担当 篠原 今回の高速太陽風領域は、ずいぶんと小さくなってしまったようです。 昨日のニュースの後も、太陽風の速度は下がり続け、 昨日の午後には500km/秒台を割り、 現在は、440km/秒とやや高めというくらいにまで下がってしまいました。 27日周期の図で、前周期の変化と比較して下さい。 高速風の立ち上がりが遅れ、上昇の勢いも弱まったことに対応するように、 最高速度は、前周期の700km/秒から、今回は600km/秒に下がり、 高速風の後半も、5日間近く継続した前周期と違い、 今回は2日と持たずに平均レベルに下がってしまいました。 コロナホールによる太陽風の変動は、これで一段落となりそうです。 磁気圏の活動も穏やかになっています。 オーロラの活動度を示すAEは、300〜400nTの小さな変動が発生している程度です。 まだ、速度はやや高めのため、小規模の活動は発生している様です。 今後は、400km/秒前後の平均的な太陽風になり、穏やかな状態がしばらく続くでしょう。 そして、SOHO EIT195の南半球東側に、次のコロナホールが見えています。 もう2日ほどで太陽の中心線に達し、 3日後の6月8日くらいに影響が地球へやって来るでしょう。 27日周期の図では、前周期の5月12日に小さな速度の山が見えています。 この回帰です。 ただし、コロナホールは今回の方がよりはっきりと見えているので、 影響も多少強まるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加は止まり、10,000の警戒レベルを保っています。 高エネルギー電子は、一旦増えるとなかなか減りません。 次の太陽風の乱れがやって来ると予想される、8日くらいまでは、 高いレベルを保ちそうです。 太陽では、1076黒点群の黒点が大きくなっています。 SOHOの可視光写真でも、見栄えする大きさになっています。 しかし、X線のデータに特に変動はなく、活動は穏やかです。 5月の初めに1069黒点群が活動を起こして以来、1カ月ほど静かな太陽が続いています。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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