宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 6/ 1 13:42 更新 コロナホールによる高速の太陽風は600km/秒に達し、活発なオーロラ活動も続いています。 担当 篠原 今日は更新が遅くなりました。 授業の枠の関係で、8月までは火・金の更新は昼頃になることが多いです。 特に今週は定期テスト直前で、昼休みも研究室は質問者でおおにぎわいです。 コロナホールによる高速風は本格化しています。 昨日の午後から速度は更に上昇し、600km/秒台に上がりました。 現在まで約一日間、この速度が安定して続いています。 磁場強度は、CMEの頃の強まりは無くなり、昨日以降は5nTと普通の強さに戻っています。 それでも、まだ5nTレベルにあるということは、 高速風領域としては前半部にあると考えられます。 速度が大きく上がるということはなさそうですが、まだすぐに下がるという気配でもありません。 前周期同様に、600km/秒台が2〜3日続くのかもしれません。 磁気圏は、中規模のオーロラ活動が続いています。 磁気嵐を起こしていた時のような激しさはなくなりましたが、AE指数は活発に変化しています。 速度が高く(600km/秒台)、磁場強度がある程度保たれている間は、 磁気圏でもこの規模の活動が続くでしょう。 コロナホールの影響は次第に遠ざかっていきますので、3日、4日程度経過すると、 太陽風も磁気圏も落ち着いてきます。 太陽風の強まりの影響で、放射線帯の高エネルギー電子も増加を続けています。 青線のGOES11のデータは、警戒レベルである10,000に達しています。 まだ増加は続きそうなので、明日には両衛星で警戒ラインを突破していそうです。 衛星の運用などでは、注意が必要になりそうです。 太陽では、中央部の南寄りに小さく1076黒点群が新しく発生しています。 昨日まで見えていた1075黒点群と位置が似ていて、紛らわしいのですが、 SOHO EIT195を見ると、南半球で西側(右側)に光っているのが1075群で、 真ん中で明るく光っているのが1076群です。 現在見えている黒点は、ここだけの様です。 このところ、小さいながらも黒点の発生が続いています。 しかし、X線のデータは平坦で、太陽活動は穏やかです。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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