宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:42)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 1 --- ---
5/31 --- ---
5/30 --- ---

黒点  6/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1073 3 β ---
1075 1 α ---
1076 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:37 588 -0.8
-2 h 594 +0.5
-4 h 594 -2.6
-6 h 603 -2.8
-8 h 571 -2.0
-10 h 597 -1.4
-12 h 616 -1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -32 -13/ 8
-2 h -36 -13/ 10
-4 h -38 -3/ 6
-6 h -36 1/ 9
-8 h -36 -6/ 12
-10 h -38 -15/ -
-12 h -41 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^3
6/ 1 0.4 1x10^4
5/31 0.4 5x10^3
5/30 0.5 3x10^3
5/29 0.4 2x10^2
5/28 0.4 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/27 09:38 太陽風は、350km/秒と低速です。今日か明日くらいにCMEの影響が到来すると思われます。
2010/ 5/28 13:03 CMEの擾乱がやって来ました。今のところ太陽風の変化は小規模で、目立った影響はなさそうです。
2010/ 5/29 11:38 太陽風の磁場が15nT近くまで強まっています、南向きの影響で小規模の磁気嵐が発生しそうです。
2010/ 5/30 13:05 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気嵐が発生しました。続いてコロナホールの影響が始まりそうです。
2010/ 5/31 09:49 高速太陽風が始まりました(500km/秒)。南向き磁場が強まり、激しいオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2010/ 6/ 1 13:42 更新
コロナホールによる高速の太陽風は600km/秒に達し、活発なオーロラ活動も続いています。

担当 篠原

今日は更新が遅くなりました。
授業の枠の関係で、8月までは火・金の更新は昼頃になることが多いです。
特に今週は定期テスト直前で、昼休みも研究室は質問者でおおにぎわいです。

コロナホールによる高速風は本格化しています。
昨日の午後から速度は更に上昇し、600km/秒台に上がりました。
現在まで約一日間、この速度が安定して続いています。

磁場強度は、CMEの頃の強まりは無くなり、昨日以降は5nTと普通の強さに戻っています。
それでも、まだ5nTレベルにあるということは、
高速風領域としては前半部にあると考えられます。
速度が大きく上がるということはなさそうですが、まだすぐに下がるという気配でもありません。
前周期同様に、600km/秒台が2〜3日続くのかもしれません。

磁気圏は、中規模のオーロラ活動が続いています。
磁気嵐を起こしていた時のような激しさはなくなりましたが、AE指数は活発に変化しています。

速度が高く(600km/秒台)、磁場強度がある程度保たれている間は、
磁気圏でもこの規模の活動が続くでしょう。

コロナホールの影響は次第に遠ざかっていきますので、3日、4日程度経過すると、
太陽風も磁気圏も落ち着いてきます。


太陽風の強まりの影響で、放射線帯の高エネルギー電子も増加を続けています。
青線のGOES11のデータは、警戒レベルである10,000に達しています。
まだ増加は続きそうなので、明日には両衛星で警戒ラインを突破していそうです。
衛星の運用などでは、注意が必要になりそうです。


太陽では、中央部の南寄りに小さく1076黒点群が新しく発生しています。
昨日まで見えていた1075黒点群と位置が似ていて、紛らわしいのですが、
SOHO EIT195を見ると、南半球で西側(右側)に光っているのが1075群で、
真ん中で明るく光っているのが1076群です。

現在見えている黒点は、ここだけの様です。
このところ、小さいながらも黒点の発生が続いています。
しかし、X線のデータは平坦で、太陽活動は穏やかです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。