宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:49)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/31 --- ---
5/30 --- ---
5/29 --- ---

黒点  5/31 (NOAA)
磁場 フレア
1073 6 β ---
1074 2 α ---
1075 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:36 496 +1.3
-2 h 491 +1.6
-4 h 494 -6.6
-6 h 495 -5.6
-8 h 463 -4.3
-10 h 439 -0.1
-12 h 456 +4.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -55 18/ 15
-2 h -64 26/ 15
-4 h -65 29/ 30
-6 h -56 -1/ 14
-8 h -45 10/ 13
-10 h -46 16/ 8
-12 h -56 14/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
5/31 0.3 4x10^3
5/30 0.5 3x10^3
5/29 0.4 2x10^2
5/28 0.4 5x10^1
5/27 0.4 7x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/26 13:29 300km/秒の低速の太陽風が続いています。明日以降、CMEの影響がやって来そうです。
2010/ 5/27 09:38 太陽風は、350km/秒と低速です。今日か明日くらいにCMEの影響が到来すると思われます。
2010/ 5/28 13:03 CMEの擾乱がやって来ました。今のところ太陽風の変化は小規模で、目立った影響はなさそうです。
2010/ 5/29 11:38 太陽風の磁場が15nT近くまで強まっています、南向きの影響で小規模の磁気嵐が発生しそうです。
2010/ 5/30 13:05 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気嵐が発生しました。続いてコロナホールの影響が始まりそうです。
最新のニュース

2010/ 5/31 09:49 更新
高速太陽風が始まりました(500km/秒)。南向き磁場が強まり、激しいオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

昨夜のうちに、太陽風の速度(ACEの図の黄色線)は500km/秒へ上昇し、
高速太陽風が始まりました。
コロナホールの影響がやって来たのではないかと思います。

速度上昇に先立って、太陽風のプラズマの密度(橙色線)が10個/cm^3へ一時的に上昇しています。
高速風の始まりによく見られる変化です。

一方、磁場強度(白線)については、
今回はその前にCMEによる磁場の強まりが発生していたためか、
目立った変化はありませんでした。
むしろ、10nT超の強さからゆっくりと下がり続け、現在は7nTほどになっています。

磁場南北成分(赤線)が南に大きく振れる傾向は、昨日も続き、
-8nTくらいのまとまった南向きが長い時間見られました。
この影響で、AE指数では、1000nTを越える激しい変動が発生しています。

沖縄の磁場データも、2回目の減少を記録しています。
磁気圏の赤道面に流れる電流系が強まったためです。
Dst指数も、再度-60nTへの減少を記録していて、この部分だけでも小規模磁気嵐の変動です。


コロナホールによる高速風が始まったと考えると、
太陽風の乱れは(規模は次第に小さくなりますが)、1週間近く続く可能性があります。
SOHO EIT195では、コロナホールは北半球の高緯度側に広がっています。
緯度が高めなので、どの程度地球へ影響が及ぶのか読みにくいところがありますが、
前周期の記録を参照すると(27日周期の図)、5月8日まで高速風は続いていて、
これは6月4日に相当します。


磁気圏活動の高まりによって、放射線帯高エネルギー電子が増加を始めています。
今日は、まだ数千のレベルですが、明日以降、警戒レベルの10,000に達する可能性があります。
注意してください。


太陽は、静穏です。
3つの黒点群は、今日の写真では非常に淡く、見つけるのが難しい状態です。
フレア活動もありません。



SOHO EIT195による太陽コロナ。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。