宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/29 11:38 更新 太陽風の磁場が15nT近くまで強まっています、南向きの影響で小規模の磁気嵐が発生しそうです。 担当 篠原 今日の朝早く、29日4時(世界時28日19時)頃から、太陽風の磁場強度が強まり始め、 現在、15nT近くまで高まっています。 2つめのCMEの影響がやって来たのだと思われます。 それとともに、磁場の南北成分が大きく南に向く様になり、 現在、-10nTに達しています。 この影響で、磁気嵐などの磁気圏活動が強まりそうです。 ただし、速度の方は全く変化がなく、370km/秒とやや低速の状態で安定しています。 この様子であれば、磁気圏の擾乱は強まっても、 規模としては小規模にとどまりそうです。 AE指数のグラフ(エラーデータの影響が続いています)では、 右端の最新のデータの幅が広がり始め、磁気圏にエネルギーが流れて込んでいることが分かります。 沖縄の磁場データも、小幅の低下が始まっているようですが、 時間帯の問題もあり(朝側は分かりにくいです)、磁気嵐の状況はまだはっきりしません。 南向きの磁場は、まだこれから数時間にわたって続きそうです。 これから、変化が見えてくるでしょう。 注目してみてください。 速度の高まりは来なかったことから、明日くらいまではこのまま低速風が続きそうです。 CMEによる磁場の強まりが通過した後、今度はコロナホールの高速風がやって来そうです。 SOHO EIT195を見ると、コロナホールは西半球側に進んでいます。 先頭部分からの太陽風は、既に地球方向へ向かって飛び出していると思われます。 太陽では、1072黒点群が没しつつありますが、 新しく、東側に小さな黒点が出現しました。 SOHO EIT195で明るく光っていた領域です。 現時点では、X線のデータは静穏です。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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