宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/30 13:05 更新 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気嵐が発生しました。続いてコロナホールの影響が始まりそうです。 担当 篠原 昨日始まった太陽風磁場の強まりは、15nTのまま半日ほど経過し、 現在も11nTくらいに強まった状態が続いています。 南北成分は、昨日のニュース以降-15nT近くまで大きく振れ、 今朝までずっと南向きになっていました。 CMEの噴出によって、太陽から磁場のかたまりが流れてきたと考えられます。 太陽の写真に続いて、ACEの一週間の図を掲載します。 磁場の南北成分が、半日ほど大きく南向き(マイナス方向)に振れている様子がよく分かります。 磁場のかたまりが流れてきた時に見られる変化です。 太陽風の速度は、360km/秒とやや低速のままでしたが、 磁場の南向きがかなり強まったため、磁気圏の活動はかなり活発になりました。 AE指数は、1000nTから、最高1500nTに達するかなり大きな変動をしています。 沖縄の磁場データも、昨日のニュース以降、どんどん低下し、 静穏レベル(青線)から最大で-130nTの低下となりました。 この変動幅には、局地的な影響が含まれるので、 世界規模で観測するDst指数を参照すると、最大で-80nTの低下となっています。 中規模の磁気嵐が発生したようです。 太陽風磁場の強まりは、現在も続いています。 しかし、強い南向きの傾向は終わり、今朝からは0nTを挟んで南北に振れるようになっています。 それとともに、AE指数の変動は小規模になっています。 沖縄の磁場データも最大値を超え、回復の傾向にあります。 CMEによる擾乱は一段落ついて、次は、コロナホールの高速風の到来となりそうです。 明日くらいに始まる可能性があります。 太陽では、昨日現われた太陽の北東(左上)寄りの黒点に、 1073黒点群という番号が付けられました。 続いて、北半球の西橋に1074黒点群、中心南寄りに1075黒点群が発生し、 どれも小さいながら3つの黒点群が見えています。 フレア活動は特になく、太陽は穏やかです。 SOHO EIT195による太陽コロナ。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) 1週間の太陽風データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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