宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2010/ 5/24 09:31 更新 フィラメンの噴出によって、地球方向にCMEが発生しています。現在の太陽風、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 今日の未明、24日2時(世界時23日17時)頃から、 太陽の北半球の中央部でフィラメントの噴出が発生しました。 その様子を、SOHO EIT195の動画で紹介します。 昨日や一昨日のEIT195の写真でも、この大きなフィラメントは目立っていました。 気になっていたのですが、その領域が噴き出しました。 これに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHOのLASCOカメラの更新が止まっているので、 STEREO AheadのCOR2カメラの動画を紹介します。 地球は、この写真の左側にあります。 地球へ向かって、ガスが激しく吹き出していることが分かります。 この噴出の影響が、4日後くらいの太陽風にやって来そうです。 フレアほどの激しい現象ではないので、速度が大きく上がることはありませんが、 磁場の強まりを運んでくる可能性があります。 その時に、磁場が大きく南を向くと、 地球では活発な磁気嵐やオーロラ活動が発生することになります。 これからしばらくは、ACEのデータに注意してください。 現在の太陽風は、速度が360km/秒まで下がり、すっかり低速の風になっています。 磁場強度も3nTと弱めで、太陽風は穏やかです。 また、磁気圏も静かです。 太陽風の速度が下がった事と、太陽風磁場の南北成分がほぼ0nT付近にあるためです。 速度が低くても、磁場がある程度南を向いていれば、 小さなオーロラ活動が見られるのですが、 現在はその様子もありません。 27日周期の図によると、当面は穏やかな太陽風が続きそうです。 4日後くらいにCMEの影響が到来しそうですが、それに加えて、 前周期の通りであれば、5月29日の夜くらいから高速風が始まると予想されます。 発生源となるコロナホールは、今日のSOHOではまだ東端にあり、様子は良く分かりません。 太陽は、1072黒点群が見えていますが、フレア活動は見られません。 X線グラフの弱い高まりは、フィラメントの噴出に関係する変化です。 太陽は穏やかな状態が続きそうです。 太陽の北半球の中央部でフィラメントの噴出が発生しました。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース STEREO Aheadから見たCME。左側が地球の方向です。 (c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO EIT195による太陽コロナ。24日9時(世界時24日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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