宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:31)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/24 --- ---
5/23 --- ---
5/22 --- ---

黒点  5/23 (NOAA)
磁場 フレア
1072 10 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:26 357 +0.4
-2 h 364 +1.2
-4 h 367 +0.4
-6 h 371 -0.1
-8 h 368 -0.2
-10 h 369 -0.2
-12 h 370 -0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -12 -5/ 16
-2 h -13 5/ 6
-4 h -13 0/ 1
-6 h -13 0/ 1
-8 h -14 -1/ 1
-10 h -14 -2/ 1
-12 h -14 -2/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^2
5/24 0.4 1x10^2
5/23 0.4 1x10^2
5/22 0.5 1x10^2
5/21 0.7 1x10^2
5/20 0.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/19 11:26 360km/秒の穏やかな太陽風が続いています。これから速度がやや高まるかもしれません。
2010/ 5/20 09:29 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏は静穏です。太陽は無黒点が続いています。
2010/ 5/21 09:08 およそ10日ぶり太陽に黒点が現われました。太陽風はやや高速くらいに下がっています。
2010/ 5/22 09:09 太陽に1072黒点群がありますが静穏です。太陽風は平均的な速度になっています。
2010/ 5/23 13:08 1072黒点群は静穏です。太陽風は低速風になり、磁気圏も静かです。
最新のニュース

2010/ 5/24 09:31 更新
フィラメンの噴出によって、地球方向にCMEが発生しています。現在の太陽風、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

今日の未明、24日2時(世界時23日17時)頃から、
太陽の北半球の中央部でフィラメントの噴出が発生しました。
その様子を、SOHO EIT195の動画で紹介します。
昨日や一昨日のEIT195の写真でも、この大きなフィラメントは目立っていました。
気になっていたのですが、その領域が噴き出しました。

これに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHOのLASCOカメラの更新が止まっているので、
STEREO AheadのCOR2カメラの動画を紹介します。
地球は、この写真の左側にあります。
地球へ向かって、ガスが激しく吹き出していることが分かります。

この噴出の影響が、4日後くらいの太陽風にやって来そうです。
フレアほどの激しい現象ではないので、速度が大きく上がることはありませんが、
磁場の強まりを運んでくる可能性があります。
その時に、磁場が大きく南を向くと、
地球では活発な磁気嵐やオーロラ活動が発生することになります。
これからしばらくは、ACEのデータに注意してください。


現在の太陽風は、速度が360km/秒まで下がり、すっかり低速の風になっています。
磁場強度も3nTと弱めで、太陽風は穏やかです。

また、磁気圏も静かです。
太陽風の速度が下がった事と、太陽風磁場の南北成分がほぼ0nT付近にあるためです。
速度が低くても、磁場がある程度南を向いていれば、
小さなオーロラ活動が見られるのですが、
現在はその様子もありません。

27日周期の図によると、当面は穏やかな太陽風が続きそうです。
4日後くらいにCMEの影響が到来しそうですが、それに加えて、
前周期の通りであれば、5月29日の夜くらいから高速風が始まると予想されます。
発生源となるコロナホールは、今日のSOHOではまだ東端にあり、様子は良く分かりません。


太陽は、1072黒点群が見えていますが、フレア活動は見られません。
X線グラフの弱い高まりは、フィラメントの噴出に関係する変化です。
太陽は穏やかな状態が続きそうです。



太陽の北半球の中央部でフィラメントの噴出が発生しました。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


STEREO Aheadから見たCME。左側が地球の方向です。
(c) STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHO EIT195による太陽コロナ。24日9時(世界時24日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。