宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/20 09:29 更新 500km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏は静穏です。太陽は無黒点が続いています。 担当 篠原 昨夜、19日21時(世界時19日12時)頃から、太陽風の速度が上昇を始め、 500km/秒ほどの高速太陽風がやって来ました。 それから半日ほど経っていますが、現在もこの速度で安定しています。 昨日、8nTに強まっていた磁場強度は、その後10nTを超えるくらいにまで高まりました。 今朝になって少し下がっていますが、まだ、9nT程度の強さです。 この様子から、高速風の領域としてはまだ前半部にあり、 速度はもう一段上昇する可能性があります。 今回の変化が、北半球のコロナホールからの影響だと見ると、 これから南半球側のコロナホールの影響が加るのかもしれません。 引き続き、太陽風の変化に注目してください。 太陽風の磁場は強まりましたが、南北成分は、だいたい北寄りに推移しています。 このため、磁気圏への影響はあまり大きくありません。 AE指数では、一部の時間帯で300nTの変動が発生しただけで、その他は静穏です。 磁場の傾向がこのままであれば、この後も磁気圏活動は比較的穏やかに推移するでしょう。 しかし、磁場の傾向が逆向きに変われば、そこからオーロラは活動的になります。 今日のSOHO EIT195は、写真の明るさが下げられていて、 コロナホールの様子が見にくくなっています。 この写真では、南半球側のコロナホールは太陽の中心線を完全に通過した様です。 このため、高速風の影響は、これから4日くらい先までと見込めそうです。 太陽は、今日も無黒点です。 STEREOのAhead、Behindを見ても、 黒点のありそうな活動的な領域はほとんど見られません。 SOHO EIT195による太陽コロナ。20日9時(世界時20日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。無黒点が続いています。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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