宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/17 09:54 更新 太陽風は低速(340km/秒)で、磁気圏も穏やかです。月と金星の大接近が見られました。 担当 篠原 宇宙天気とは関係ありませんが、昨夕、夕焼けの残る西の空で細い月と金星が大接近をしました。 鹿児島は晴天でしたので、じっくり観望することができました。 その時の写真を掲載します。 昨夕の月は、新月を過ぎたばかりのとても細い月でした。 そのため、月の大部分は、太陽の光が当たらない真っ黒な姿をしていましたが、 よく見るとそこには地球が反射した太陽の光が当たっていて、うっすらと光っているのです。 地球照と言います。 掲載の写真は、露出を長めにして、この地球照を目立たせました。 このため、月は満月のような姿に写っています。 昨夜の月と金星は、こんなにも近づいて見えたのです。 太陽風は低速状態が続いています。 昨日のニュース以降、速度は320km/秒まで下がりました。 今朝になって少し戻して、現在は340km/秒ほどです。 結局、コロナホールの影響は無かった様です。 磁気圏も静穏です。 太陽風磁場が弱い南向きになって、AE指数に200nTほどの変化を作っていますが、 その他はほとんど変化していません。 SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、 南北に分かれたコロナホールは、太陽の自転とともに西へ進んでいます。 今、地球の方向へ速度の高い太陽風を吹き出しているはずです。 ただし、緯度が若干高めのため、 吹き出した風が地球に直接当たるのか、高緯度側に外れてしまうのか、 明後日くらいに、その結果が分かります。 太陽では、東の端に白斑が現れましたが、黒点はありません。 SOHOの磁場写真を見ると、強まった部分はほとんどなく、寂しい太陽になっています。 16日の夕方、夕暮れの西の空で月と金星が大接近しました。 (c) 篠原学 SOHO EIT195による太陽コロナ。17日9時半(世界時17日0時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。東端に白斑が見えます。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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