宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/13 09:38 更新 太陽風の速度は500km/秒弱くらいに上がっています。太陽は無黒点です。 担当 篠原 昨日の昼ごろより、太陽風の速度は一段上昇して、480km/秒ほどになりました。 そのまま、現在まで500km/秒弱くらいで安定しています。 27日周期の図を見ると分かりますが、 前周期(4月15日)とほぼ同じタイミングに、同程度の速度の高まりがやって来ました。 昨日のニュースの頃に見られていたプラズマ密度の高まりは、 速度上昇につながる変化だったようです。 速度が上がり始めるとともにこちらは低下して、通常の密度に戻っています。 磁気圏は比較的静穏です。 オーロラの活動度を示すAE指数を見ると、 グラフの中ほどに、500nTの小規模の変化が発生しています。 しかし、その他の時間帯は静穏で、 これは、太陽風磁場の南北成分が概ね北寄りに推移しているためでしょう。 SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の中心付近のコロナホールは、昨日よりも濃く写っています (見ている角度の違いによるのだと思います)。 この様子では、ここからの影響で、ある程度の速度上昇が見られるかもしれません。 2日後くらいに注目してください。 また、東端には南北の低緯度側にそれぞれコロナホールが見えています。 この低い角度でも見えていることを考えると、十分な濃さを持ったコロナホールの様です。 ただ、緯度がやや高めにあるためか、前周期は450km/秒程に速度が上がった程度でした。 今回はどうなるか、数日経ってコロナホールがはっきり見えてくると、 前周期との比較もできるでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、昨日の時点で大きく減少しました。 今日は、警戒レベルを割っています。 太陽では新たな黒点の出現はなく、無黒点が続いています。 X線のグラフには、Bクラスの小さな活動が見られていますが、 これらは西の端近くにあった活動領域が起こしていた現象です。 現在は西の端にほぼ没していて、地球からはもう見えなくなります。 EIT195の太陽画像は、明るい領域がほぼ見られなくなり、穏やかな印象です。 しかし、中央部や東端付近には、コロナホールの暗い領域がいくつか見えていて、 一頃の、全く何にもなかった太陽よりはましな感じです。 SOHO EIT195による太陽コロナ。13日9時(世界時13日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。無黒点です。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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