宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 5/14 12:54 更新 太陽風の速度は下がり、磁気圏も穏やかです。明日くらいに次の速度上昇がやって来るかもしれません。 担当 篠原 500km/秒弱に上がっていた太陽風の速度は、昨日のニュースの後に低下を始め、 昨夜のうちに400km/秒と通常の速度まで下がりました。 それとともにプラズマの密度が大きく下がっていて、 この影響で速度データが分散し始めています(測定の誤差が大きくなっています)。 太陽風の磁場強度は4nTほどで、平均的な状態です。 南北成分は、0nTから北寄りに推移しています。 このため、磁気圏は静穏な状態を保っています。 今日のAE指数は、全く変化が見られません。 小規模の速度の高まりは早くも終わり、今日いっぱいは穏やかな状態が続きそうです。 そして、明日くらいからは、次のコロナホールの影響がやって来そうです。 今日のSOHO EIT195でも、西半球側の赤道付近にはっきりと見えています。 地球へやって来る高速太陽風は、 コロナホールが太陽の中心付近を通過した時に、既に地球へ向かって飛び出しています。 本当にやって来るかどうかはこれからですが、 可能性としては、今、この風は太陽から地球への途上にあるわけです。 EIT195では、東側の南北両半球のコロナホールも濃くはっきりと見えています。 どちらも緯度が高めのため、地球へ影響が届くかどうかははっきり分かりませんが、 高速風の発生源としては十分な見え方をしています。 こちらは、まだ6日ほど先のことです。 放射線帯高エネルギー電子は、やや高めの状態を保っていますが、 既に10,000の線は割っています。 ただし、明日以降の太陽風の様子では、再び増加する可能性があります。 太陽は無黒点のままです。 太陽のこちら側には目立った活動領域はなく、 STEREO Behindで少し離れた東側にやや活動的な領域が見られる程度です。 無黒点はしばらく続くかもしれません。 SOHO EIT195による太陽コロナ。14日11時半(世界時14日2時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。無黒点です。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |