宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/ 9 11:31 更新 1069黒点群が、C9.3の小規模フレアを起こしました。高速太陽風は終わり、420km/秒となっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、1069黒点群は一段と活発化して、 Cクラスの小規模フレアを3回起こしました。 最大のフレアは、8日14時(世界時8日5時)のC9.3で、 もう少しでMクラスに達するところでした。 STEREOの画像を見ると、このフレアと3番目のC1.8のフレアでは、 CME(太陽ガスの放出現象)が発生しているようです。 しかし、地球に対して横向きに飛び出しているため、影響はありません。 1069黒点群はまもなく西の端に没します。 昨日見つけた黒点は、1071黒点群と番号が付けられました。 しかし、出現は短時間で、今日の写真ではもう見えなくなっています。 1069群が没した後、太陽は穏やかになるでしょう。 高速状態が続いていた太陽風は、 昨夜くらいから速度の低下が早まり、現在420km/秒と平均レベルに戻っています。 地球は、高速風の領域を抜け出しました。 それとともに、磁場強度も2〜3nTと弱まっています。 磁場の南北成分は、南寄りの傾向が残っていますが、 速度が下がり、磁場強度も弱まったことで、地球の磁気圏への影響度は小さくなりました。 AE指数の変化は連続していますが、規模は200nTから100nTくらいに小さくなっています。 高速風が終わり、しばらく穏やかな太陽風になりそうです。 SOHO EIT195には、縦に数本、細いコロナホールの筋が見えています。 前周期(27日前)、このあたりには南北にコロナホールの構造が伸びていました。 その様子が現在の太陽に残っているのです。 しかし、コロナホールの濃さは弱まっていて、太陽風への影響は小さくなりそうです。 27日周期の図によると、前周期の4月15日に太陽風は500km/秒くらいに速度を上げました。 この回帰となる変化が、5月12日に見られるかもしれません。 しかし、EIT195の様子では、規模は弱まるのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、一段弱まったものの、 ぎりぎりで10,000のレベルを保ちました。 この後もゆっくりと減少を続けるでしょう。 SOHO EIT195による太陽コロナ。9日11時(世界時9日2時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1069黒点群は没しつつあります。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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