宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:32)
昨日、C2.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/10 --- ---
5/ 9 05:03 C2.5
5/ 8 20:40 C1.9
13:50 C9.4

黒点  5/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:26 363 -1.1
-2 h 368 +0.3
-4 h 381 +0.6
-6 h 384 +0.9
-8 h 387 -2.0
-10 h 392 -0.6
-12 h 406 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -15 -19/ 14
-2 h -15 -9/ 2
-4 h -16 -8/ 4
-6 h -18 -6/ 5
-8 h -17 -8/ 3
-10 h -17 -9/ 2
-12 h -16 -10/ 1

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
5/10 0.5 2x10^4
5/ 9 0.5 2x10^4
5/ 8 0.4 3x10^4
5/ 7 0.4 4x10^4
5/ 6 0.4 4x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/ 5 12:27 高速風は次第に弱まり、600km/秒台を割りました。新しい1069黒点群が、C3.6のフレアを起こしました。
2010/ 5/ 6 09:35 1069黒点群で中小規模のフレアが発生しました。高速太陽風は、速度550kmに下がっています。
2010/ 5/ 7 09:12 500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。太陽は静穏です。
2010/ 5/ 8 12:36 高速太陽風は480km/秒まで下がっています。弱いオーロラ活動が続いています。
2010/ 5/ 9 11:31 1069黒点群が、C9.3の小規模フレアを起こしました。高速太陽風は終わり、420km/秒となっています。
最新のニュース

2010/ 5/10 10:32 更新
太陽は無黒点です。太陽風は低速になりました。4月までの無黒点日数をまとめます。

担当 篠原

2月の報告以来3カ月ぶりの掲載になりますが、太陽の無黒点日数の推移を紹介します。

2007年頃から、太陽では無黒点の日がどんどん増えていきました。
2009年8月に、とうとう1カ月全て無黒点となりましたが、
そこから急に減少に転じ、2010年2月にはとうとう無黒点日数0日を迎えました。

これにより、この表の出番も終わったと考えていたのですが、
太陽活動もそう簡単に進行するものでもないようで、
3月頃からフレア活動が小ぶりになり、4月には無黒点の日が長く続いたりしました。
SIDCの発表によると、4月の無黒点日は12日と、1カ月の40%の日数に達しています。

ここから再び大きく増加するということはないだろうと思いますが、
これは勝手な予想でしかありませんので、
もうしばらく推移を見守ることにしましょう。
以下の表と、記事の下の図をご覧ください。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日
9月19日
10月21日
11月16日
12月10日
2010年
1月3日
2月0日
3月3日
4月12日


図の2枚目は、黒点群の出現と緯度の推移です。
これを見ると、黒点群の出現頻度や緯度分布に特に変わった様子はなく、
南北両半球で、中低緯度域に広く黒点群が現われ続けています。

4月に無黒点の日が多くなったのは、たまたまなのかもしれません。
引き続き、ゆっくりと見ていきましょう。


1069黒点群は太陽の向こう側に沈んでいきました。
活動は続いていて、Bクラスの変化がX線で観測されています。
ただし、これは活動領域が向こう側に没しかけての観測ですので、
本当の規模はもう少し大きかったと思われます。

1069群が見えなくなり、現在の太陽は無黒点です。


太陽風の速度は、昨日のニュース以降も低下して、360km/秒と低速風に変わっています。
磁場強度は、2nTと弱まっていたものが、今朝に入って4nTとやや回復しています。

磁気圏も静穏になり、AE指数には小さな変化が所々見られる程度です。

今後の太陽風は、基本的に穏やかな状態で推移しそうです。
ただし、昨日の記事に書いたように、
12日頃に、前周期の速度の小さな高まりが回帰するかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、今日も10,000を保っています。
太陽風が落ち着いたため、ここからの減少はゆっくりになりそうです。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


SOHO EIT195による太陽コロナ。10日10時(世界時10日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。