宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 5/ 8 12:36 更新 高速太陽風は480km/秒まで下がっています。弱いオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 ゆっくりと速度を下げながらも、高速の太陽風が続いています(ACEの図の黄色線)。 昨日は500km/秒近くまで下がっていましたが、その後は少し下げた程度で、 現在、480km/秒ほどで安定しています。 磁場強度(白線)は、4nTと平均的な強度で安定しています。 磁場の南北成分(赤線)は、南寄り(マイナス)の傾向がずっと続いています。 -2nTから-4nTと、振幅はそれほどでもありませんが、 ずっと南向きになっているため、磁気圏でも小規模の活動がずっと続いています。 AE指数を見ると、200〜500nTの変化が連続して発生しています。 この影響で、放射線帯の高エネルギー電子の密度が早めに低下しそうです。 まだ、1日の最高値は10,000を超えていますが、 1日の間の増減の変化幅が大きくなっていて、 この様子では、安定した状態の時よりも早く減少しそうです。 明日のデータでは、もう10,000の線を割っているかもしれません。 5月2日の夜に始まった高速太陽風も、そろそろ終わりに近づいています。 発生源のコロナホールは、もう太陽の西へと過ぎ去っています。 今後は速度の低下が一段と進み、 明日か、明後日には平均的な速度まで下がっているのではないでしょうか。 太陽では、1069黒点群がC2.0の小規模フレアを起こしています。 EIT195の動画を見ると、活動度が再び高まっているようですが、 Mクラスのフレアを起こした頃の勢いはないようです。 また、西に没するのももうすぐで、地球へ影響が及ぶこともないでしょう。 可視光写真では、中心から南西(右下)に下がったところに、小さな黒点が見えています。 新しい黒点群の様です。 (追伸) と書いていたところに、Bクラスの小さなフレアが発生しました。 今朝になって3つめのBクラスフレアで、活動は強まっているのかもしれません。 SOHO EIT195による太陽コロナ。8日11時(世界時8日2時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。右上に1069群、中心から右下寄りに小さな黒点も見えます。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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