宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:36)
昨日、C2.1の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 8 --- ---
5/ 7 16:22 C2.1
5/ 6 01:59 M1.3

黒点  5/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1068 1 α ---
1069 3 β M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:25 487 -1.5
-2 h 472 -3.1
-4 h 483 -2.8
-6 h 483 -1.0
-8 h 476 -1.1
-10 h 487 -2.7
-12 h 483 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -25 -35/ 13
-2 h -23 -23/ 13
-4 h -21 -7/ 7
-6 h -21 -5/ 6
-8 h -22 -6/ 6
-10 h -21 -11/ 6
-12 h -20 -13/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
5/ 8 0.4 3x10^4
5/ 7 0.4 4x10^4
5/ 6 0.4 4x10^4
5/ 5 0.4 5x10^4
5/ 4 0.3 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/ 3 10:20 速度650km/秒の高速太陽風が到来しました。磁気圏活動も活発化し、磁気嵐が発生しています。
2010/ 5/ 4 10:10 太陽風の速度は700km/秒にまで上昇しました。オーロラ活動が続き、放射線帯も増加しています。
2010/ 5/ 5 12:27 高速風は次第に弱まり、600km/秒台を割りました。新しい1069黒点群が、C3.6のフレアを起こしました。
2010/ 5/ 6 09:35 1069黒点群で中小規模のフレアが発生しました。高速太陽風は、速度550kmに下がっています。
2010/ 5/ 7 09:12 500km/秒台前半の高速太陽風が続いています。太陽は静穏です。
最新のニュース

2010/ 5/ 8 12:36 更新
高速太陽風は480km/秒まで下がっています。弱いオーロラ活動が続いています。

担当 篠原

ゆっくりと速度を下げながらも、高速の太陽風が続いています(ACEの図の黄色線)。

昨日は500km/秒近くまで下がっていましたが、その後は少し下げた程度で、
現在、480km/秒ほどで安定しています。
磁場強度(白線)は、4nTと平均的な強度で安定しています。

磁場の南北成分(赤線)は、南寄り(マイナス)の傾向がずっと続いています。
-2nTから-4nTと、振幅はそれほどでもありませんが、
ずっと南向きになっているため、磁気圏でも小規模の活動がずっと続いています。
AE指数を見ると、200〜500nTの変化が連続して発生しています。

この影響で、放射線帯の高エネルギー電子の密度が早めに低下しそうです。
まだ、1日の最高値は10,000を超えていますが、
1日の間の増減の変化幅が大きくなっていて、
この様子では、安定した状態の時よりも早く減少しそうです。
明日のデータでは、もう10,000の線を割っているかもしれません。


5月2日の夜に始まった高速太陽風も、そろそろ終わりに近づいています。
発生源のコロナホールは、もう太陽の西へと過ぎ去っています。
今後は速度の低下が一段と進み、
明日か、明後日には平均的な速度まで下がっているのではないでしょうか。


太陽では、1069黒点群がC2.0の小規模フレアを起こしています。
EIT195の動画を見ると、活動度が再び高まっているようですが、
Mクラスのフレアを起こした頃の勢いはないようです。
また、西に没するのももうすぐで、地球へ影響が及ぶこともないでしょう。

可視光写真では、中心から南西(右下)に下がったところに、小さな黒点が見えています。
新しい黒点群の様です。

(追伸)
と書いていたところに、Bクラスの小さなフレアが発生しました。
今朝になって3つめのBクラスフレアで、活動は強まっているのかもしれません。



SOHO EIT195による太陽コロナ。8日11時(世界時8日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。右上に1069群、中心から右下寄りに小さな黒点も見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。