宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

Supported by KNCT  
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:35)
今日、M1.3の中規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 6 01:59 M1.3
5/ 5 20:27 C8.9
16:02 C2.3
01:15 C3.7
5/ 4 --- ---

黒点  5/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1063 3 β ---
1066 3 β ---
1067 3 β ---
1068 2 β ---
1069 9 βγ M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:25 545 +2.3
-2 h 564 +1.0
-4 h 561 -1.9
-6 h 562 -1.2
-8 h 549 -1.4
-10 h 558 -0.0
-12 h 570 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -17 -11/ 10
-2 h -20 -3/ 10
-4 h -19 -17/ 8
-6 h -16 -9/ 12
-8 h -15 -19/ 5
-10 h -14 -17/ 5
-12 h -15 -20/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^4
5/ 6 0.4 4x10^4
5/ 5 0.4 5x10^4
5/ 4 0.3 2x10^4
5/ 3 0.4 2x10^3
5/ 2 0.4 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 5/ 1 08:30 穏やかな太陽風が続いています。C2の小規模フレアが起きました。
2010/ 5/ 2 08:40 C5.7の小規模フレアが発生しました。太陽風は300km/秒の低速風になっています。
2010/ 5/ 3 10:20 速度650km/秒の高速太陽風が到来しました。磁気圏活動も活発化し、磁気嵐が発生しています。
2010/ 5/ 4 10:10 太陽風の速度は700km/秒にまで上昇しました。オーロラ活動が続き、放射線帯も増加しています。
2010/ 5/ 5 12:27 高速風は次第に弱まり、600km/秒台を割りました。新しい1069黒点群が、C3.6のフレアを起こしました。
最新のニュース

2010/ 5/ 6 09:35 更新
1069黒点群で中小規模のフレアが発生しました。高速太陽風は、速度550kmに下がっています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いていますが、太陽の動きも活発になっています。

昨日お知らせしたC3.6のフレアに続いて、
太陽の北西(右上)端近くに見える1069黒点群は、
5日16時(世界時5日7時)にC2.3、5日20時半(世界時5日11時半)にC8.8と、
2つの小規模フレアを起こし、
6日2時(世界時5日17時)にはM1.2と中規模のフレアを発生させました。

SOHOやSTEREOの写真を見ると、
M1.2のフレアによって弱いCME(太陽ガスの放出現象)が発生しているようです。

また、SOHO EIT195の動画によると、
南半球の西側(右下側)の2つの明るい領域で、それぞれ爆発現象が発生しています。
中央付近の小さな領域では、5日13時(世界時5日4時)と6日3時(世界時5日18時)の2回、
6日6時(世界時5日21時)には右端の広い領域で発生しています。

それぞれの爆発で、CMEが発生しているようですが、
右端の領域によるCMEの様子をSOHO LASCO C2の動画で紹介します。
一番目立つ現象でしたが、端で発生しているため、地球への影響はありません。
むしろ、地球へ届く太陽風に影響する可能性があるのは、中央付近で発生した小さな噴出です。
しかし、規模が小さいので、大きな変化にはならないでしょう。


黒点群も、小さい群ですが、新しく出現しています。
太陽の北西(右上)の端に、活発にフレアを起こしている1069黒点群が見えます。
その左下側、太陽の中心に近づいたあたりに、小さな黒点が2ヶ所出現しました。
NOAAの報告によると、左側には1070黒点群と番号が付けられたようです。

SOHO EIT195の動画を見ると、
1069黒点群は煮えたぎるようにコロナの輝きが変動しています。
引き続きフレア活動に注目してください。


太陽風は、高速の状態が続いています。
昨日、600km/秒台を割りましたが、その後もゆっくりと速度は下がり、
現在は550km/秒と、高速ではありますが、だいぶ落ち着いてきました。

太陽風磁場は、2〜3nTと弱まったままです。
南北成分は、南寄りの傾向から、南北それぞれに振れるようになっています。
このため、オーロラ活動も発生していますが、断続的な発生に変わっています。
規模はAE指数300〜400nTと、小規模です。


高速風は、もう2〜3日程度続くのではないでしょうか。
速度は日を追う毎に、更に下がっていきます。


放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルで安定しています。
太陽風に乱れが発生しなければ、ゆっくりと減少していきます。
しばらくの間、注意が必要です。



SOHO LASCO C2による、CMEの噴出の様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽コロナ。6日9時(世界時6日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




  宇宙天気ニュースは、
  鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。

このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。