宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 3 --- ---
5/ 2 --- ---
5/ 1 10:28 C5.7
04:28 C2.2

黒点  5/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1064 1 α ---
1065 1 α ---
1066 1 α ---
1067 4 β C6

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 623 -3.1
-2 h 622 -2.2
-4 h 633 -5.0
-6 h 624 -5.6
-8 h 644 -0.4
-10 h 562 +4.7
-12 h 486 -8.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -53 -15/ 21
-2 h -55 0/ 12
-4 h -51 5/ 22
-6 h -50 -9/ 45
-8 h -44 -39/ 21
-10 h -55 -48/ 24
-12 h -49 -41/ 54

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^1
5/ 3 0.4 2x10^2
5/ 2 0.4 1x10^2
5/ 1 0.4 1x10^2
4/30 0.4 7x10^1
4/29 0.5 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/28 11:57 太陽風は、速度360km/秒で安定しています。太陽は無黒点です。
2010/ 4/29 12:02 太陽に小さな黒点群が出現しました。これから太陽風が強まるかもしれません。
2010/ 4/30 09:08 1063黒点群は消えています。太陽風は穏やかです。コロナホールが太陽の中心線に達したようです。
2010/ 5/ 1 08:30 穏やかな太陽風が続いています。C2の小規模フレアが起きました。
2010/ 5/ 2 08:40 C5.7の小規模フレアが発生しました。太陽風は300km/秒の低速風になっています。
最新のニュース

2010/ 5/ 3 10:20 更新
速度650km/秒の高速太陽風が到来しました。磁気圏活動も活発化し、磁気嵐が発生しています。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。

昨日、2日14時(世界時2日5時)くらいから、
太陽風の磁場強度が10nTに、プラズマの密度が10個/cm^3くらいに高まりました。
そして、2日19時(世界時1日10時)には、磁場強度は20nT近くにまで強まりました。

この頃から太陽風の速度もゆっくりと上昇を始め、
300km/秒台から、3日0時(世界時3日15時)には、600km/秒を超えるほどに上昇しています。
それから半日ほど、現在まで650km/秒近い高速風が安定して続いています。
コロナホール起源で600km/秒台に達する高速風は久しぶりです。

速度が上がりきるとともに、磁場強度は弱まって、7nTほどに下がっています。
しかし、まだ平均よりも高めで、高速風領域の前半にいると思われます。


磁場強度が強まった頃に、磁場の南北成分が-15nTと強い南向きになりました。
南向き磁場は強まったり弱まったりしながら、5時間ほど強い南向きが続きました。
この影響で、磁気圏が大きく活動しています。

オーロラの活動度を示すAE指数は、
昨夜以降、500〜1000nTの中規模変動をずっと続けています。

また、沖縄の磁場データは青線の静穏レベルから-100nTくらいまで下がっており、
中規模の磁気嵐が発生しています。

太陽風の磁場強度は、7nTへ下がっていますが、
南北成分の南寄りの傾向は続いています。
速度がかなり高まっているために、磁気圏への影響は大きくなっていて、
活発なオーロラの活動はこの後も続きそうです。


SOHO EIT195の太陽コロナ写真の更新が再開されています。
高速風の発生源であるコロナホールは、
太陽の西側の低緯度から、東側の高緯度域へ東西に長く延びています。
緯度が次第に高くなっているため、影響度は次第に弱まりそうですが、
太陽風の変動はこれから5日くらいは続きそうです。
しばらくにぎやかな活動が見られるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低い値です。
しかし、高速太陽風の影響でこれから上昇を始めると思われます。
明日以降の変化に注目してください。


太陽では、北東(左上)の小さな黒点に1067黒点群という番号が付けられました。
5月1日のニュースで、1064黒点群について報告しましたが、
その間に、太陽の南半球に、1065、1066黒点群という小さな黒点が一時的に発生したようです。
現在のSOHOの可視光写真には、これらの黒点は見えていません。

X線グラフでは、Bクラスの小さな変化が度々見えていますが、
C5.7のフレアを起こした1057黒点群は、その後は活動度を下げているようです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。3日10時(世界時3日1時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。東端に1067黒点群が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。