宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 4/29 12:02 更新 太陽に小さな黒点群が出現しました。これから太陽風が強まるかもしれません。 担当 篠原 太陽に新しい黒点群が出現しました。 1063黒点群です。 SOHOの可視光写真の、中心から北東(左上)に少し上がった辺りに、 とても小さな点として見えています。 ぎりぎりで黒点になったという印象です。 今日は、太陽コロナの写真として、GOES衛星のX線カメラの画像を掲載します。 この写真では、太陽の南北軸が少し右に傾いています。 太陽の下端のやや左にコロナホールが見えますが、この辺りが太陽の南極です。 この位置に軸を合わせるように、太陽を少し傾けて見て下さい。 新しい黒点は、太陽の北半球側に見えるコロナホールのすぐ横に発生したようです。 活動領域としての規模は小さく、X線グラフにも特に変化は見られません。 現時点では、急に発達するということはなさそうです。 また、北半球のコロナホールは太陽の中心線へ少しずつ近づいています。 もう1〜2日ほどで中心線に達し、そこから3日後くらいに高速風の到来と予想されます。 コロナホールの様子から、しっかりとした規模の高速風がやって来そうです。 現在の太陽風は、速度がやや上がって、380km/秒と平均的な速さに戻ってきました。 磁場強度は、ずっと5nTで安定していたのですが、 今朝になって急に8nTくらいに強まったりしています。 プラズマの密度も同じタイミングで増え始めていることから、 前周期に見られたような速度の高まりが、これからやって来るのかもしれません。 この後も太陽風に注目してください。 磁気圏活動は、ずっと静穏だったのですが、 太陽風磁場のセクターが切り替わった今朝以降、南北成分は南寄りになっています。 この影響で、小規模のオーロラ活動が起き始めています。 今後の磁気圏活動の規模は、太陽風の速度が高まるかどうかで変わってくるでしょう。 ACEのデータに注目してください。 GOES-14のX線カメラによる太陽コロナ。この写真では、太陽の南北軸が少し右に傾いています。 (c) NOAA SOHOによる太陽可視光写真。今日も無黒点です。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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