宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:04)
昨日、C3.9の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/29 --- ---
3/28 03:22 C3.9
3/27 19:08 C1.6
16:52 C2.1
14:11 C1.3
06:08 C2.6

黒点  3/28 (NOAA)
磁場 フレア
1057 9 β C4
1059 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:51 395 +0.7
-2 h 394 +1.7
-4 h 409 +2.4
-6 h 413 -1.0
-8 h 421 +0.4
-10 h 440 +3.1
-12 h 432 -2.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -12 -7/ 4
-2 h -13 -4/ 3
-4 h -15 -2/ 5
-6 h -16 2/ 10
-8 h -17 -8/ 7
-10 h -16 -8/ 4
-12 h -17 -8/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
3/29 0.5 9x10^0
3/28 0.6 1x10^1
3/27 0.6 9x10^0
3/26 0.7 3x10^1
3/25 0.6 6x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 3/24 09:34 280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。1057黒点群が現れました。
2010/ 3/25 09:35 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。1057黒点群が少し大きくなっています。
2010/ 3/26 08:53 コロナホールの影響で、太陽風の速度は400km/秒台に上がっています。
2010/ 3/27 10:38 C2.5の小規模フレアが発生しました。太陽風の磁場が強まっています。
2010/ 3/28 10:16 Cクラスの小規模フレアが4回発生しました。太陽風は400km/秒で安定しています。
最新のニュース

2010/ 3/29 09:04 更新
1057黒点群は穏やかです。小規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

1057黒点群は、昨日のC3.8以降目立ったフレアを起こしていません。
Bクラスの小さな変動は頻発していますが、太陽X線の強度は次第に下がっていて、
活動度は低下しているようです。
しかし、SOHOの可視光写真で見える黒点の大きさは保たれているので、
もうしばらく活動に注目してください。

南半球東端の1059黒点群は、次第にこちら側に回ってきましたが、
黒点ひとつだけの、穏やかな黒点群の様です。


太陽風は、400km/秒台前半の風が続いています。
最高で450km/秒くらいまで高まったりしていますが、現在はむしろ400km/秒を割り気味です。

磁場強度は8nTから5nTへと低下傾向にあります。
南北成分が南寄りに推移していて、
この影響で、ある程度活発なオーロラ活動が発生しています。
AE指数では、400〜500nTくらいの小規模活動が数時間おきに観測されています。


この後、弱いコロナホールの影響がやって来るかもしれません。
今日のSOHO EIT195の写真では、
北半球の中心部から西寄り(右寄り)にぼんやりと影が見える程度で、
あまり強い変化はなさそうです。

特に影響がなければ、穏やかな太陽風が続くでしょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。29日4時半(世界時28日19時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。