宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:16)
今日、C3.9の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/28 03:22 C3.9
3/27 19:08 C1.6
16:52 C2.1
14:11 C1.3
06:08 C2.6
3/26 --- ---

黒点  3/28 (NOAA)
磁場 フレア
1057 9 β C4
1059 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 419 -0.3
-2 h 399 +3.0
-4 h 387 +2.6
-6 h 387 +4.9
-8 h 387 +5.8
-10 h 382 +5.7
-12 h 389 +3.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -9 -7/ 7
-2 h -6 -2/ 3
-4 h -5 1/ 3
-6 h -5 2/ 2
-8 h -4 3/ 6
-10 h -3 3/ 3
-12 h -3 1/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
3/28 0.5 1x10^1
3/27 0.6 9x10^0
3/26 0.7 3x10^1
3/25 0.6 6x10^1
3/24 0.7 8x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 3/23 09:32 太陽風は速度300km/秒と低速です。磁気圏も静穏です。
2010/ 3/24 09:34 280km/秒とかなり遅い太陽風になっています。1057黒点群が現れました。
2010/ 3/25 09:35 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。1057黒点群が少し大きくなっています。
2010/ 3/26 08:53 コロナホールの影響で、太陽風の速度は400km/秒台に上がっています。
2010/ 3/27 10:38 C2.5の小規模フレアが発生しました。太陽風の磁場が強まっています。
最新のニュース

2010/ 3/28 10:16 更新
Cクラスの小規模フレアが4回発生しました。太陽風は400km/秒で安定しています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、1057黒点群でCクラスの小規模フレアが4回発生しました。
最大のフレアは、今朝、28日3時(世界時27日18時)に発生した、C3.8です。
X線グラフを見ると、4つとも急に増加してすぐに減少する短時間型のフレアです。
CMEの発生などは見られず、太陽風への影響はないでしょう。

1057黒点群は、現在も規模を保っています。
引き続き、Cクラスの小規模フレアや、Mクラスの中規模フレアを起こす可能性があります。

太陽では、南半球の東端に新しい黒点が顔を出しています。
1059黒点群と番号が付けられています。
規模は小さい様に見えます。


太陽風は、昨日、磁場強度が強まっていましたが、
速度は特に変化することもなく、400km/秒前後と平均的な速度で安定しています。
磁場強度は、現在も8nTとやや強まっていますが、
特に太陽風が変動するということはなさそうです。

磁気圏のオーロラ活動は静穏です。
太陽風磁場が北寄りに推移しているためでしょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。28日9時(世界時28日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。南東端に1059群が顔を出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。