宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2010/ 3/21 12:29 更新 1056黒点群が再び増えています。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 昨日見えなくなっていた1056黒点群に、再び黒点が現われています。 小さな黒点ばかりですが、数も多く見えています。 X線のグラフによると、今朝くらいからBクラスの小さなフレアが頻発しています。 1056黒点群の活動度が増しているのかもしれません。 この後、Cクラスに達するフレアも見られるかもしれません。 また、日本時間で20日(世界時では19〜20日にかけて)に、 太陽で小規模のCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。 この様子を、STEREO Ahead、Behind、そしてSOHOと3機の衛星が観測していました。 その様子を動画にしましたのでご覧ください。 STEREO Behindは、地球から見て太陽よりも左側に、Aheadは右側にいます。 そのため、それぞれCMEの飛び出す方向が逆になっています。 地球と一直線上にあるSOHOでは、CMEは右寄りに飛び出しています。 完全に地球の方向に向いていたのではなく、右側にやや傾いていた様です。 しかし、同じ右側への飛び出しでも、 もっと横から見ているSTEREO Behindとは違った見え方をしていることが分かります。 複数の衛星が活躍すると、今までにない面白さが味わえます。 太陽風は、速度410km/秒、磁場強度4nTと、 昨日の状態とあまり変わらず、安定しています。 この後も穏やかに、この程度の太陽風が続きそうです。 この1周期ほど、太陽風の速度は穏やかな時でも400km/秒付近を保ち、 300km/秒台前半という様な大きな低下をしなくなっています。 太陽の様子が変わってきたからなのでしょうか。 今後も注目してみてください。 磁気圏では、AE指数で300〜500nTの小規模のオーロラ活動が度々発生しています。 太陽風磁場が南を向いたことで発生している様です。 太陽風が、穏やかとはいっても400km/秒程度の速度を保っているため、 オーロラ活動もにぎやかになりやすい状態にあるのでしょう。 STEREO Behind、SOHO、STEREO Aheadによる、3つの方向から見たCMEの噴出の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SOHO EIT195による太陽コロナ。21日11時(世界時21日2時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1056黒点群が再び現れています。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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