宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/18 --- ---
3/17 --- ---
3/16 --- ---

黒点  3/17 (NOAA)
磁場 フレア
1054 11 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:02 453 -2.7
-2 h 458 -2.2
-4 h 460 +1.6
-6 h 471 +2.7
-8 h 480 +3.0
-10 h 484 +3.8
-12 h 491 +2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -12 -6/ 5
-2 h -9 -5/ 2
-4 h -7 -2/ 3
-6 h -7 -4/ 3
-8 h -5 -7/ 6
-10 h -5 -8/ 4
-12 h -6 -10/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
3/18 0.7 3x10^2
3/17 0.7 8x10^2
3/16 0.8 3x10^3
3/15 0.5 4x10^3
3/14 0.6 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 3/13 09:03 1054黒点群が発達し、Cクラスの小規模フレアを起こしています。500km/秒付近の高速太陽風が続いています。
2010/ 3/14 12:03 太陽で小規模のフレアが起きています。太陽風は平均的な速度に下がっています。
2010/ 3/15 09:33 1054黒点群は小さなフレアを起こし続けています。昨日は、オーロラ活動がやや活発でした。
2010/ 3/16 10:06 太陽風はやや低速で、磁気圏も穏やかです。1054黒点群は弱まりつつあります。
2010/ 3/17 09:04 太陽風の速度がやや上がっています。コロナホールの影響が来ているようです。
最新のニュース

2010/ 3/18 09:06 更新
小さいですが新しい黒点が発生しました。太陽風はやや高速です(450km/秒)。

担当 篠原

太陽の北半球東端(左端)付近に新しい黒点群が発生しました。
1056黒点群と番号が付けられています。
規模は小さく、特にフレア活動も起こしていません。

もう一つの1054黒点群は一段と小さくなっていて、こちらも穏やかです。
GOES衛星のX線グラフはほとんど変化していません。


太陽風は、昨日のニュース以降速度がじわじわと上がり、
夜になる頃に500km/秒と高速状態に達しました。
そこまで上がると、すぐに低下を始め、現在は450km/秒とやや高速という程度です。

速度が上がりきるまで、磁場強度は7nTとやや強まっていましたが、
最高速度に達した頃に5nTに下がり、現在もそのレベルです。
この様子では、もうしばらくやや高速くらいの風が続きそうです。

しかし、SOHO EIT195の太陽コロナ写真には、コロナホールなどは見られず、
明日以降、太陽風は次第に低速風に変わっていくと思います。


地球磁気圏のオーロラ活動は、概ね静穏です。
太陽風磁場が北寄りに推移していたためです。
現在のデータを見ると、今朝くらいから南寄りに切り替わっています。
この傾向が続くと、小規模ですがオーロラ活動が期待できます。



SOHO EIT195による太陽コロナ。18日8時(世界時17日23時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。右に1054黒点群、左に1056黒点群が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。