宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:33)
昨日、C1.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/15 --- ---
3/14 12:58 C1.4
08:28 C1.5
3/13 03:01 C2.4

黒点  3/14 (NOAA)
磁場 フレア
1054 22 βγ C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:21 380 +2.3
-2 h 379 +0.8
-4 h 403 -2.6
-6 h 406 -2.3
-8 h 422 -1.6
-10 h 439 -2.5
-12 h 440 -3.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -23 2/ 3
-2 h -26 -3/ 7
-4 h -25 4/ 6
-6 h -25 7/ 4
-8 h -26 5/ 8
-10 h -26 2/ 13
-12 h -24 2/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^3
3/15 0.5 4x10^3
3/14 0.6 3x10^3
3/13 0.5 2x10^3
3/12 0.5 6x10^2
3/11 0.5 7x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 3/10 09:26 太陽風の速度は350km/秒ほどに下がっています。太陽も穏やかです。
2010/ 3/11 10:53 太陽風の速度が高まり、南向き磁場の影響でオーロラ活動が続いています。
2010/ 3/12 10:19 LASCO C3に小さな彗星が見えます。太陽風の速度がやや高まり、オーロラ活動も続いています。
2010/ 3/13 09:03 1054黒点群が発達し、Cクラスの小規模フレアを起こしています。500km/秒付近の高速太陽風が続いています。
2010/ 3/14 12:03 太陽で小規模のフレアが起きています。太陽風は平均的な速度に下がっています。
最新のニュース

2010/ 3/15 09:33 更新
1054黒点群は小さなフレアを起こし続けています。昨日は、オーロラ活動がやや活発でした。

担当 篠原

12日に紹介した小型彗星のその後です。
2つめの彗星は、なかなか大きな尾を引いて太陽に接近していきました。
そして、更にこれに続いて3番目の小さな彗星が現われています。
しかも写真をよく見ると、とても小さな彗星が2つくっついて飛んできた様に見えます。


太陽では、1054黒点群がCクラスやBクラスの小さなフレアを起こし続けています。
昨日のニュース以降では、14日13時(世界時14日4時)のC1.3の小規模フレアが最大です。
X線のグラフを見ると、特に活動が激しくなっている様子はありません。
今後も、Cクラスや、場合によってはMクラスのフレアを起こす可能性があると考えられます。

SOHO LASCO C3の動画を見ると、
小規模のCME(太陽ガスの放出現象)が、太陽の右に左にと頻繁に吹き出しています。
これに加えて、STEREOの動画と見比べると、
地球から見て、手前の現象だったり、向こう側の現象だったり、
より立体的に太陽の活動を把握することができます。


太陽風は、昨日の午後に460km/秒くらいに速度が上がりましたが、
すぐに下がって、今朝からは380km/秒で落ち着いています。
27日周期の図などで見ると、変化自体は小幅です。

磁場強度も、4〜5nTと平均的なレベルで落ち着いています。
南北成分はしばらく南向きが続き、
中小規模のオーロラ活動をもたらしています(AE指数参照)。
今朝になって、急に北向きに変わっていて、オーロラ活動は一旦落ち着きそうです。

この活動の影響で、放射線帯の高エネルギー電子がやや増加しています。
しかし、これ以上大きく増えることはなさそうです。



SOHO LASCO C3カメラで、小さな彗星が次々と太陽に突入しました。
(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO EIT195による太陽コロナ。15日9時(世界時15日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1054黒点群は規模を保っています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。