宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2010/ 3/11 10:53 更新 太陽風の速度が高まり、南向き磁場の影響でオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度(ACEの黄色線)はじわじわと上昇して、 現在、450km/秒付近、最新のデータでは480km/秒近い値に上がっています。 やや高速の太陽風となっています。 磁場強度(白線)は、8nTほどの強さだったのが、5nTくらいに弱まりつつあります。 しかし、地球にとって重要な南北成分(赤線)は、 昨夜以降ずっと-5nT程度の南向き(マイナスの変化)になっています。 このため、磁気圏ではオーロラ活動が強まり、 AE指数で300〜700nTの中小規模のオーロラ活動が半日ほど連続しています。 沖縄の磁場データも、-40nT近い減少となっていて、弱い磁気嵐状態も発生しているようです。 太陽風の磁場は次第に弱まっているようで、太陽風の強まりはこのあたりまでとなりそうです。 速度もこれ以上大きく高まることはないでしょう。 密度(だいだい色)のグラフは、10日23時(世界時10日14時)に小さな高まりを示していて、 あるいは、6日に発生したCMEの影響も含まれているのかもしれません。 太陽では、1054黒点群が発生したそうです。 北半球の東端付近(太陽の左上)で、掲載の可視光写真にはまだ見えていません。 EIT195で明るく光っていて、磁場写真で磁場の強まりが見られるあたりでしょう。 磁場写真には、南半球にも磁場の強まりがあります。 こちらにも黒点が発生しているかもしれません。 可視光写真の更新を待ってみてください。 太陽では、Bクラスの小さなフレアが発生しています。 ひとつはGOES衛星のX線グラフの欠損部にかかってしまいました。 このフレアの発生場所は、太陽の北半球中央部付近です。 弱いCMEも起こしているようです。 SOHO EIT195による、太陽コロナ。11日7時半(世界時10日22時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。この写真では、1054黒点群はまだ見えていません。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の磁場。北東(左上)の磁場の強まりは、1054黒点群です。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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