宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2010/ 3/ 2 09:16 更新 太陽風の速度が400km/秒に上がっています。黒点群が2つ新しく出現しています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風磁場のセクターが再び切り替わりました。 前の記事で紹介したように、1日ほど間をおいての再反転となっています。 (セクターの様子は、27日周期の図を見てください。) それとともに、太陽風の変化が始まっています。 磁場強度は4nTから10nTに強まり、速度は350km/秒から400km/秒に上昇しています。 ただし、上がり幅は小さく、速度は平均的なレベルに戻った程度です。 そして、磁場強度は既に5nTに下がっています。 この変化がコロナホールの影響の中心部なのか、それに先立つ変化なのか、 27日周期の図を見ると、前周期もだらだらと速度の変化などが見られていたので、 もうしばらく様子を見る必要がありそうです。 前周期の最高速度は、今日くらいに回帰するタイミングで起きています。 太陽風の磁場が強まりましたが、南北成分は比較的北寄りに推移していたようです。 このため、オーロラ活動は小さなものが発生した程度です。 現在は、速度は回復していますが、磁場強度が落ちてしまったので、 現状では、あまり活発なオーロラは期待できないようです。 太陽は、少しにぎやかになっています。 1052、1053と2つの黒点群が、中央から南西側に発生しました。 昨日の太陽は、1051黒点群1つだけと心もとない印象でしたが、 それを追いかけるようにすぐ次の黒点群が発生しました。 太陽活動が高まっていることを感じます。 昨日の可視光写真で指摘した中央部の黒い点は、エラーデータの様です。 今日も同じ場所に止まっています。 うっかり黒点に見間違えないように、気をつけてください。 X線のグラフを見ると、つい先ほど、Bクラスの小さなフレアが発生したようです。 発生したのは、東端に見えている領域です。 実際には、もう少し大きな現象のようです。 SOHO EIT195による、太陽コロナ。2日4時(世界時1日19時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽の可視光写真。1051、1052、1053と3つの黒点群があります。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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