宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:28)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/ 1 --- ---
2/28 --- ---
2/27 --- ---

黒点  2/28 (NOAA)
磁場 フレア
1050 2 α ---
1051 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:21 347 +0.8
-2 h 342 -0.0
-4 h 324 -0.6
-6 h 310 +0.7
-8 h 327 +1.1
-10 h 340 -0.6
-12 h 346 -1.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -7 -12/ 11
-2 h -7 0/ 3
-4 h -7 2/ 5
-6 h -9 4/ 4
-8 h -10 4/ 6
-10 h -9 2/ 4
-12 h -7 -1/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
3/ 1 0.8 2x10^1
2/28 0.6 2x10^1
2/27 0.6 2x10^1
2/26 0.6 4x10^1
2/25 0.6 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 2/24 13:57 太陽風はやや低速で、磁気圏は静かです。1050黒点群が出現しました。
2010/ 2/25 10:03 1051黒点群が見えてきました。低速の太陽風が続き、概ね静穏です。
2010/ 2/26 12:39 300km/秒台後半の穏やかな太陽風が続いています。太陽の活動も静かです。
2010/ 2/27 10:49 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。太陽も静かな状態です。
2010/ 2/28 11:48 太陽風は低速で、穏やかです。2月は黒点がずっと出現していたことになりそうです。
最新のニュース

2010/ 3/ 1 09:28 更新
太陽風は低速です。これから高速風がやって来る可能性があります。

担当 篠原

速度320〜340km/秒と、低速の太陽風が続いています。
磁場強度も、5nT前後と平均的な強さです。

昨日、太陽風磁場のセクターが切り替わったと書きましたが、
そのニュースのすぐ後に、磁場の方向は前の状態に戻ってしまいました。
この様な変化は、前々周期にも見られています。
その時は、もう1日ほど経ったところで再び切り替わりを迎えています。
今回も同じように、もうしばらく経ったところで再び境界を迎えるのではないでしょうか。

また、コロナホールからの高速風の到来も、今日あたりではないかと思われます。
前周期は、短い時間でしたが550km/秒を超えるくらいに速度が上がりました。
それとともにオーロラ活動もやや強まりましたので、観望では注目してください。

高速風は比較的短期間、2日くらいで終わるでしょう。
その後は、またしばらく静かな状態になります。


太陽の向こう側で、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHO LASCO C3で見ると、北側に向かって太陽を包むように広がっています。
これまでは、この様なCMEが発生した時は、
太陽のこちら側で起きた現象なのか、向こう側の現象なのか、
地球の影響を考える上で重要な分かれ目ですので、
EIT195などを調べてしっかりと検討する必要がありましたが、
現在は非常に簡単です。

2枚目の動画はSTEREO Aheadによる同じCMEの様子です。
今は、STEREO衛星が太陽を側面から観測しているので、
太陽のどこで起きた現象なのかすぐに分かるのです。

STEREO Aheadは地球から見て右側から太陽を見ています。
このCMEは、太陽の向こう側に向かって飛び出しています。
動画を見ると、なかなか雄大なCMEです。


太陽の様子ですが、中央部から北東寄り(左上)に、
1051黒点群がひとつの点として見えています。

また、この写真では、太陽の中心にも小さな点が一つ見えています。
これが黒点なのかどうなのか、まだよく分かりません。
というのは、EIT195ではこの部分に明るい領域が見られず、
磁場の写真でもここに磁場の強まりは見えないのです。
この点自体、1枚前の写真には無く、この写真で急に現れています。



SOHO LASCO C3によるCME(太陽ガスの放出現象)。太陽の向こう側に飛び出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


STEREO AheadによるCME。SOHOと同じCMEを横から見ています。
(c) NASA


SOHO EIT195による、太陽コロナ。1日6時(世界時28日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1051群だけになったようです。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。