宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:36)
今日、C2.1の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/18 07:12 C2.1
1/17 --- ---
1/16 --- ---

黒点  1/18 (NOAA)
磁場 フレア
1040 6 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:26 346 -0.4
-2 h 341 +0.3
-4 h 352 +2.7
-6 h 335 +1.5
-8 h 333 +1.6
-10 h 330 -0.1
-12 h 333 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:59 -4 -1/ 11
-2 h -2 3/ 13
-4 h -1 -4/ 9
-6 h -1 1/ 2
-8 h -4 -1/ 1
-10 h -4 0/ 2
-12 h -4 1/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
1/18 0.7 2x10^1
1/17 0.8 1x10^1
1/16 0.7 1x10^1
1/15 0.7 1x10^1
1/14 0.6 7x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 1/13 10:06 太陽風の速度は、420km/秒に下がっています。太陽でC1の小規模フレアが発生しました。
2010/ 1/14 11:06 太陽風は500km/秒台を回復しています。小規模のオーロラ活動も見られました。
2010/ 1/15 08:35 太陽風の速度はゆっくりと下がり、450km/秒となっています。
2010/ 1/16 11:40 太陽風は400km/秒付近で穏やかです。C1の小規模フレアが発生しました。
2010/ 1/17 10:46 1040黒点群は縮小しています。太陽風は、360km/秒と低速風になりました。
最新のニュース

2010/ 1/18 14:36 更新
1040黒点群が没しつつあります。太陽風は低速で、穏やかです。

担当 篠原

1040黒点群が、太陽の西の端に没しつつあります。
EIT195の写真では、黒点群から立ち上がるコロナの明るい筋が
迫力のある姿を見せています。

X線のグラフでは、今朝、18日7時(世界時17日22時)に、
C2の小規模のフレアが観測されています。
はっきりしないのですが、EIT195を見ると、1040黒点群で起きたのかもしれません。

一方、STEREO Behindによると、太陽の東端の向こう側の南半球に、
活発に活動している領域があるようです。
SOHO EIT195でも、南東端(左下)に光の筋が小さく顔を出しています。
そこで発生したフレアによるCMEが、とても淡いですが、SOHO LASCO C3で撮影されています。
(掲載の写真では左側に淡く飛び出しています)
こちら側へ回ってくるには、もう数日かかりそうです。
注目してください。


太陽風は、速度330〜350km/秒と低速で安定しています。
磁場強度も3〜4nTとやや弱めで、北向き傾向であることも重なって、
磁気圏のオーロラ活動はたいへん穏やかです。

こちらは、明日くらいから速度の変化がやって来る可能性があります。
コロナホールは、次第に西側へ移動し、影響到来のタイミングが近づいていることを示しています。
今回は、どのような太陽風がやってくるでしょうか。

速度の上昇に先立って、磁場強度が強まり、南向き傾向になると
オーロラ活動が活発化します。
変動が来るかどうかはまだ分かりませんが、
オーロラ観望では、早めの段階から注目しておくとよいでしょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。18日14時(世界時18日5時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1040黒点群は没しつつあります。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/17 08:15 UT

1/17 11:15 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。