宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 1/12 08:37 更新 500km/秒の高速太陽風がやってきました。オーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 昨夜より、高速の太陽風が到来しています。 昨日の夕方、11日17時(世界時11日8時)くらいから速度が上がり始め、 深夜、11日23時(世界時11日14時)頃に500km/秒に達しました。 太陽風の速度が500km/秒台に上がったのは、昨年11月下旬以来です。 27日周期の図で比較すると、前周期よりも1〜2日ほど到来が早まりました。 速度が前回より高まったので、その効果もあるでしょう。 速度の変化に先行するように、磁場強度が10〜15nTに強まりました。 ただし、南北成分は比較的北寄りに振れていて、南寄りの時間帯があまりありません。 そのためか、磁気圏のオーロラ活動は活発化しましたが、 AE指数で300〜500nTの小規模変動が連続的に発生した程度です。 速度の上昇も、数値としては500km/秒にやっと届いたくらいの高速風です。 それでも、久しぶりににぎやかな変動となっています。 太陽風の磁場強度は5nTに下がり、今後大きな速度の変化はなさそうです。 高速風は、3日程度続くのではないかと思われます。 SOHO EIT195では、コロナホールは南北に長く、横の幅はあまりありません。 すぐに西の端に遠ざかっていくでしょう。 1040黒点群は、更に増え、姿を変えています。 X線グラフでは、Bクラスの小さな変動が続いています。 レベルが上がってきているので、中小規模のフレアを起こす可能性があります。 SOHO EIT195による太陽コロナ。12日1時半(世界時11日16時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる、太陽可視光写真。1040黒点群が大きくなっています。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|