宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:25)
今日、C3.2の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 3 07:37 C3.2
1/ 2 23:07 C2.6
1/ 1 --- ---

黒点  1/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
1039 6 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:56 276 -2.3
-2 h 272 -1.4
-4 h 278 +1.5
-6 h 279 +4.0
-8 h 285 +5.1
-10 h 282 +2.5
-12 h 285 +3.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 12/ 4
-2 h -11 15/ 2
-4 h -10 14/ 4
-6 h -9 16/ 5
-8 h -10 12/ 3
-10 h -10 15/ 4
-12 h -8 13/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
1/ 3 0.5 5x10^0
1/ 2 0.6 7x10^0
1/ 1 0.8 5x10^0
12/31 0.6 6x10^0
12/30 0.8 7x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/29 10:04 太陽風は300km/秒台前半に下がりました。1039黒点群も活動は静かです。
2009/12/30 10:06 太陽風は280km/秒とかなり低速です。磁気圏もたいへん静かです。
2009/12/31 12:20 太陽風は270km/秒とかなり低速の状態です。このまま静かに年越しとなるでしょう。
2010/ 1/ 1 11:05 280km/秒の低速太陽風が続いています。オーロラ活動も低調です。
2010/ 1/ 2 12:29 太陽風は低速ですが、磁場強度がやや強まっていて、いくらか速度が上昇するかもしれません。
最新のニュース

2010/ 1/ 3 08:25 更新
1039黒点群がCクラスフレアを3回起こしました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

昨日から今朝にかけて、1039黒点群で、Cクラスの小規模フレアが3回発生しています。
2日16時(世界時2日7時)に、C1.0、
2日23時(世界時2日14時)に、C2.6、
そして、つい先ほど、3日8時(世界時2日23時)に、C3です。

小規模フレアばかりですが、1039群が連続的に活動を起こしています。
引き続き、小中規模のフレアを起こす可能性がありますので、注目してください。


一方、太陽風はとても遅い状態が続いています。
昨日の磁場強度の高まりは、そのまま今朝まで7〜8nT付近で残っていました。
しかし、速度の変化は、300km/秒を超えたくらいで頭打ちになり、
昨夜のうちに280km/秒へ下がりました。
磁場強度も、現在は5nTヘと弱まっています。

結局、太陽風の変化はやってきませんでした。
この後も、1月10日頃まで低速の状態が続きそうです。


太陽風磁場の南北成分は、ずっと北向きが続き、
オーロラ活動は全く強まりませんでした。
AE指数は平坦なままです。

今朝になって、磁場は南に転じていますが、
強度が落ちてきているので、もう、強い影響を持つことはないでしょう。
もちろん、小規模のオーロラ活動は期待できます。



SOHOによる太陽の可視光写真。1039黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。