宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:05)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 1 --- ---
12/31 --- ---
12/30 --- ---

黒点  1/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1039 8 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:19 278 +1.6
-2 h 290 +1.2
-4 h 296 +1.4
-6 h 290 +0.7
-8 h 299 -1.3
-10 h 267 +0.8
-12 h 271 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -8 -2/ 3
-2 h -7 1/ 3
-4 h -8 2/ 2
-6 h -9 3/ 6
-8 h -7 9/ 3
-10 h -8 9/ 3
-12 h -9 9/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 -x10^-Inf
1/ 1 0.8 5x10^0
12/31 0.6 6x10^0
12/30 0.8 7x10^0
12/29 0.6 5x10^0
12/28 0.7 6x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/27 09:05 1039黒点群が出現しました。Bクラスの小さな変化が見られています。
2009/12/28 13:04 1039黒点群は少し大きくなっています。低速の太陽風が続いています。
2009/12/29 10:04 太陽風は300km/秒台前半に下がりました。1039黒点群も活動は静かです。
2009/12/30 10:06 太陽風は280km/秒とかなり低速です。磁気圏もたいへん静かです。
2009/12/31 12:20 太陽風は270km/秒とかなり低速の状態です。このまま静かに年越しとなるでしょう。
最新のニュース

2010/ 1/ 1 11:05 更新
280km/秒の低速太陽風が続いています。オーロラ活動も低調です。

担当 篠原

明けましておめでとうございます。
本年も宇宙天気ニュースをよろしくお願いいたします。


静かな年明けを迎えています。
太陽風は、280km/秒とかなり低い速度で安定しています。
掲載のACEの図では、中ほどに速度の上昇が見られますが、
数値としては、270km/秒から300km/秒に上がっただけの小幅の変化です。

磁場強度も3nTと弱めの値で安定しており、
年始はこのまま低速の太陽風が続くのかもしれません。


磁気圏のオーロラ活動も概ね静穏です。
AE指数では、100〜200nTのとても小さな変化が見えていますが、
これは、太陽風磁場が、-2nTと弱いながらも南向きになっていたためでしょう。
この様な小さな変化が目立つということは、それだけ静かだとも言えます。

このまま低速の太陽風が続けば、オーロラ活動も低調なままでしょう。


27日前の12月5日には(27日周期の図参照)、
太陽風の速度の小さな高まりがやってきて、400km/秒くらいまで上がりました。
この後、この変化が回帰してくるのか、このまま低速風が続くのか、
コロナホールの様子では低速風が続きそうですが、どうなるでしょうか。


太陽では、1039黒点群が昨日と同程度の大きさで見えています。
X線のグラフを見ると、特に目立った変化はなく、レベルも下がりつつあります。
1039黒点群の活動が活発化することはなさそうです。


2010年は静かな立ち上がりとなりました。
これから1年間、宇宙天気の移り変わりをじっくりと見ていきましょう。



SOHO EIT195による太陽コロナ。1日7時(世界時31日22時)。日本の初日の出の頃の太陽です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。1039黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。