宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/24 --- ---
11/23 --- ---
11/22 --- ---

黒点 11/23 (NOAA)
磁場 フレア
1033 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:30 364 -0.0
-2 h 376 -0.5
-4 h 387 -0.2
-6 h 401 +1.0
-8 h 406 +0.5
-10 h 415 +1.7
-12 h 417 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 4/ 2
-2 h -13 6/ 3
-4 h -12 8/ 4
-6 h -12 6/ 6
-8 h -13 5/ 3
-10 h -14 2/ 3
-12 h -14 4/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/24 0.3 1x10^1
11/23 0.8 9x10^0
11/22 0.7 1x10^1
11/21 0.6 1x10^1
11/20 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/19 09:22 太陽に2つの黒点群が出現しました。フレア活動は特に起きていません。低速の太陽風が続いています。
2009/11/20 08:32 300km/秒台前半の低速風が続いています。今後、コロナホールの影響が到来しそうです。
2009/11/21 12:59 太陽風の速度は、400km/秒台前半に上昇しました。磁気圏は比較的静穏です。
2009/11/22 14:55 太陽風は、500km/秒台前半の高速風になっています。コロナホールの影響でしょう。
2009/11/23 12:48 太陽風の速度が450km/秒へ下がっています。磁気圏は概ね静穏です。
最新のニュース

2009/11/24 08:36 更新
太陽風は300km/秒台中盤の低速風になりました。太陽は無黒点になっています。

担当 篠原

昨日から今日にかけて、太陽風の速度はゆっくりと下がり続け、
現在、360km/秒の低速風になっています。
磁場強度も、2-3nTと弱まったままです。
今のところ、太陽の南半球側に見えたコロナホールからの影響は来ていません。

磁気圏のオーロラ活動も静かです。
AE指数には、図の真ん中あたりに小さな山がひとつ見えますが、他は完全に平坦です。

今朝くらいまでは、太陽風の速度は平均レベルありましたが、
磁場強度が弱く、南北成分も0nT付近から北寄りに推移していたため、
磁気圏へのエネルギーの流れ込みがとても弱かったと考えられます。


SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、コロナホールは西側に半分ほど移動し、
いつ影響がやってきてもおかしくないタイミングです。
かなり南に偏っているので、高速風は地球へはやって来ない可能性もあります。

また、昨日紹介したCMEの影響も今後やって来る可能性があります。
到来は明日くらいになるのではないかと思いますが、
早ければ今夜あたりということも考えられるので、注目してください。


太陽では、1033黒点群も消えてしまったようです。
無黒点となっています。
X線のデータも全く変化が見られません。

そのX線データを観測しているGOES衛星が、代替わりをします。
これまでGOES10がX線強度の観測を担当していましたが、
12月1日からGOES14に変わります。
X線のグラフの右端に見える衛星名の表示が書き変わります。
1週間後のことです。
注意してみてください。



SOHO EIT195による太陽コロナ。24日7時半(世界時23日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。今日の太陽は無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。