宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/20 --- ---
11/19 --- ---
11/18 --- ---

黒点 11/19 (NOAA)
磁場 フレア
1032 4 β ---
1033 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:22 330 +1.9
-2 h 317 -3.2
-4 h 331 +1.0
-6 h 331 +0.5
-8 h 312 +0.6
-10 h 313 -0.1
-12 h 334 -0.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -10 1/ 9
-2 h -4 11/ 8
-4 h -7 18/ 9
-6 h -11 8/ 7
-8 h -11 4/ 2
-10 h -12 3/ 4
-12 h -13 2/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/20 0.6 8x10^0
11/19 0.5 1x10^1
11/18 0.5 1x10^1
11/17 0.6 1x10^1
11/16 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/15 10:14 太陽風磁場が半日に渡って南向きになりました。小さな黒点が2カ所に発生しています。
2009/11/16 08:36 南向き磁場は更に半日ほど続き、オーロラもある程度活動的だった様です。昨日の黒点に1031群と番号がつきました。
2009/11/17 11:09 速度300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏も静穏です。
2009/11/18 08:39 太陽に活動的な領域がいくつも見えています。太陽風は低速で、磁気圏はとても静かです。
2009/11/19 09:22 太陽に2つの黒点群が出現しました。フレア活動は特に起きていません。低速の太陽風が続いています。
最新のニュース

2009/11/20 08:32 更新
300km/秒台前半の低速風が続いています。今後、コロナホールの影響が到来しそうです。

担当 篠原

太陽風は、速度320km/秒と低速の状態が続いています。
磁場強度も、ここまでは5nT以下と弱めで推移しています。

しかし、今朝になって、プラズマの密度が上昇し、
磁場強度も7nTくらいに上げ始めています。
セクターの切り替わりに伴う変化のようですが、
引き続いて、コロナホールの影響も現れ始めているのかもしれません。

27日周期の図によると、前周期のこの期間の太陽風速度は400km/秒台に上がった程度で、
高速風と呼べるような変化にはなりませんでした。
今回は、コロナホールの領域がより低緯度側に広がっていて、
それによって影響が強まるかどうかに注目しています。


現在のオーロラ活動は概ね静穏です。
AE指数には、振幅の小さな変化がちらちら見えているので、
多少の活動は見られたようです。

現在、太陽風の磁場強度がやや強まっていますが、この状態が継続し、強度も増すようだと、
南向きの成分が強まって、オーロラを活発化させる可能性が出てきます。
速度が高まると、より強く変動するようになるでしょう。
オーロラ観望では、しばらくチャンスが続きます。


太陽では、東側(左側)の1033黒点群の黒点数が増えています。
GOESのX線も、Aクラスの規模でざわつきが見られますが、
今のところそれ以上大きくなる気配はありません。
引き続き注目が必要ですが、フレア活動が活発化する様子はなさそうです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。20日7時半(世界時19日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1032(右)、1033(左)黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。