宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/23 --- ---
11/22 --- ---
11/21 --- ---

黒点 11/23 (NOAA)
磁場 フレア
1033 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:57 439 +0.5
-2 h 444 +0.8
-4 h 443 +0.9
-6 h 451 +0.7
-8 h 494 +1.3
-10 h 501 +1.3
-12 h 500 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -13 1/ 11
-2 h -13 10/ 7
-4 h -13 3/ 3
-6 h -12 6/ 4
-8 h -13 7/ 2
-10 h -15 9/ 10
-12 h -15 -1/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/23 0.8 9x10^0
11/22 0.7 1x10^1
11/21 0.6 1x10^1
11/20 0.7 1x10^1
11/19 0.5 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/18 08:39 太陽に活動的な領域がいくつも見えています。太陽風は低速で、磁気圏はとても静かです。
2009/11/19 09:22 太陽に2つの黒点群が出現しました。フレア活動は特に起きていません。低速の太陽風が続いています。
2009/11/20 08:32 300km/秒台前半の低速風が続いています。今後、コロナホールの影響が到来しそうです。
2009/11/21 12:59 太陽風の速度は、400km/秒台前半に上昇しました。磁気圏は比較的静穏です。
2009/11/22 14:55 太陽風は、500km/秒台前半の高速風になっています。コロナホールの影響でしょう。
最新のニュース

2009/11/23 12:48 更新
太陽風の速度が450km/秒へ下がっています。磁気圏は概ね静穏です。

担当 篠原

太陽風の速度は、今朝まで500km/秒台前半を保っていましたが、
23日5時(世界時22日20時)頃に450km/秒へ急に下がり、その状態が続いています。
高速風は、やや高速というレベルに下がっています。

磁場強度も、昨日の時点で3nTに下がっていましたが、
現在は更に弱まって、2nTとなっています。
太陽風の影響はだいぶ弱まっています。

磁気圏も概ね静穏です。
オーロラの活動度を示すAE指数は、200-300nTの小さい活動が見られる程度です。
太陽風速度の高まりも終わり、一旦静穏になるようです。


一方、次のコロナホールの影響が近づいています。
SOHO EIT195では、南半球のコロナホールが更に西側へ回り、
明日くらいにも太陽風の変化がやってくるかもしれません。
やや緯度が高めなので、どの程度の変化がやって来るのか、注目してください。


太陽では、1033黒点群だけが残って見えています。
X線の変化も全くなくなり、穏やかです。

一方、EIT195の写真では、ふたつの活動領域に
明るいコロナガスのループが見えていて、なかなかきれいです。


一昨日の現象ですが、21日午後にCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。
発生したのは、太陽の南東(左下)の領域です。

SOHO LASCO C2と、STEREO Ahead COR2の動画をそれぞれ掲載します。
STEREOは、60度横から太陽を眺めています。
2枚の写真を見比べて、宇宙空間でのガスの広がりをイメージしてみてください。

地球から見ると、斜め方向の噴出だと思われます。
影響がやって来るのかどうか、微妙な感じです。
到来は、背景の太陽風の速度にも関係しますが、25日前後でしょうか。

磁場のかたまりが飛んできて、まとまった南向きを作り、
オーロラを活発化させることもあるので、気をつけて見ていてください。



SOHO EIT195による太陽コロナ。23日9時(世界時23日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1033黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO LASCO C2カメラによる、CMEの様子。やや斜め方向に太陽ガスが飛び出していると思われます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


STEREO Ahead衛星によるCMEの様子。60度ほど違う角度から太陽を見ています。
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。