宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/11/23 12:48 更新 太陽風の速度が450km/秒へ下がっています。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度は、今朝まで500km/秒台前半を保っていましたが、 23日5時(世界時22日20時)頃に450km/秒へ急に下がり、その状態が続いています。 高速風は、やや高速というレベルに下がっています。 磁場強度も、昨日の時点で3nTに下がっていましたが、 現在は更に弱まって、2nTとなっています。 太陽風の影響はだいぶ弱まっています。 磁気圏も概ね静穏です。 オーロラの活動度を示すAE指数は、200-300nTの小さい活動が見られる程度です。 太陽風速度の高まりも終わり、一旦静穏になるようです。 一方、次のコロナホールの影響が近づいています。 SOHO EIT195では、南半球のコロナホールが更に西側へ回り、 明日くらいにも太陽風の変化がやってくるかもしれません。 やや緯度が高めなので、どの程度の変化がやって来るのか、注目してください。 太陽では、1033黒点群だけが残って見えています。 X線の変化も全くなくなり、穏やかです。 一方、EIT195の写真では、ふたつの活動領域に 明るいコロナガスのループが見えていて、なかなかきれいです。 一昨日の現象ですが、21日午後にCME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。 発生したのは、太陽の南東(左下)の領域です。 SOHO LASCO C2と、STEREO Ahead COR2の動画をそれぞれ掲載します。 STEREOは、60度横から太陽を眺めています。 2枚の写真を見比べて、宇宙空間でのガスの広がりをイメージしてみてください。 地球から見ると、斜め方向の噴出だと思われます。 影響がやって来るのかどうか、微妙な感じです。 到来は、背景の太陽風の速度にも関係しますが、25日前後でしょうか。 磁場のかたまりが飛んできて、まとまった南向きを作り、 オーロラを活発化させることもあるので、気をつけて見ていてください。 SOHO EIT195による太陽コロナ。23日9時(世界時23日0時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1033黒点群が見えています。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO LASCO C2カメラによる、CMEの様子。やや斜め方向に太陽ガスが飛び出していると思われます。 (c) SOHO (ESA & NASA) STEREO Ahead衛星によるCMEの様子。60度ほど違う角度から太陽を見ています。 (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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