宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:14)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/15 --- ---
11/14 --- ---
11/13 --- ---

黒点 11/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:56 353 -3.4
-2 h 317 -5.6
-4 h 307 -6.0
-6 h 302 -4.9
-8 h 310 -3.5
-10 h 321 -3.8
-12 h 324 -3.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/15 0.6 9x10^0
11/14 0.7 1x10^1
11/13 0.6 1x10^1
11/12 0.6 1x10^1
11/11 0.7 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/10 10:48 太陽風はやや低速風状態になり、磁気圏も静かです。1030黒点群が再び出現しました。
2009/11/11 09:05 太陽風は低速風になり、磁気圏もたいへん静かです。1030黒点群が見ています。
2009/11/12 09:13 太陽風は280km/秒へ速度が下がり、とても穏やかです。磁気圏も静かです。
2009/11/13 08:43 300km/秒を割るくらいの遅い太陽風が続いています。太陽は無黒点です。
2009/11/14 09:53 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。これから、コロナホールの影響がやってくるかもしれません。
最新のニュース

2009/11/15 10:14 更新
太陽風磁場が半日に渡って南向きになりました。小さな黒点が2カ所に発生しています。

担当 篠原

太陽風磁場の南北成分が、長時間南を向いています。
昨夜、14日20時(世界時14日11時)頃から、-5nTの南向きが半日に渡って続いています。
現在は-3nTほどに少し弱まっていますが、南向きの傾向は続いています。

この影響で、磁気圏の活動度がある程度高まったと考えられますが、
この時間帯のAE指数の更新が止まっています。
代わりに、シベリアの磁場データや沖縄の磁場データを見ると、
それぞれ、小規模ですが変化が見られます。
速度が320km/秒と遅かったため、大きなエネルギーの流入にはなりませんでしたが、
極域ではある程度にぎやかなオーロラなどが見られたのではないでしょうか。

連続的な磁場の南向きは、どこまで続くでしょうか。
一方の速度は、今朝になって360km/秒ほどに少し上がっています。
この後、速度の上昇が見られるのかどうか、コロナホールとの関連もあり興味が持たれます。


太陽では、SOHO EIT195で東端に明るく見えていた活動領域が、こちら側へ回って来ました。
しかし、白斑が見えるだけで、黒点は無い様です。

一方、太陽の中心から北東(左上)寄りに、小さな黒点が2カ所で発生しています。
EIT195の北半球中緯度付近で、小さく光っている領域です。

可視光写真を2枚掲載していますが、1枚目は今朝の写真、2枚目はその半日ほど前の写真です。
それぞれの写真に、中心から左上のあたりに小さな黒点が出現しています。
1枚めの写真(最新)では、EIT195の左側の明るい領域に、
2枚目の写真(半日前)では、右側の領域に発生しています。
両方に写っている黒い点は、エラーデータで、本当の黒点ではありません。

今日のNOAAの報告では、どちらも黒点群としては数えられていませんでした。
非常に小さく、短時間の発生となりそうですが、
太陽は、少しずつにぎやかさを取り戻しつつあるように感じます。



SOHO EIT195による太陽コロナ。15日9時(世界時15日0時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。小さな黒点が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。14日16時半(世界時14日7時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。