宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:13)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/12 --- ---
11/11 --- ---
11/10 --- ---

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
1030 3 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 276 -0.2
-2 h 277 +0.1
-4 h 281 +0.0
-6 h 284 +0.6
-8 h 287 +1.4
-10 h 297 +1.7
-12 h 305 +2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -9 9/ 7
-2 h -9 6/ 3
-4 h -8 5/ 3
-6 h -8 4/ 7
-8 h -8 0/ 4
-10 h -9 1/ 2
-12 h -9 2/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^0
11/12 0.6 1x10^1
11/11 0.7 1x10^1
11/10 0.5 1x10^1
11/ 9 0.6 1x10^1
11/ 8 0.6 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/ 7 11:53 太陽風は非常に低速で、落ち着いています。磁気圏も静穏です。
2009/11/ 8 09:06 太陽風の速度は、250km/秒近くまで下がりました。非常に低速の穏やかな風が続いています。
2009/11/ 9 08:32 太陽風の速度が450km/秒へ上昇しています。南向き磁場の強まりで、オーロラ活動が活発になりました。
2009/11/10 10:48 太陽風はやや低速風状態になり、磁気圏も静かです。1030黒点群が再び出現しました。
2009/11/11 09:05 太陽風は低速風になり、磁気圏もたいへん静かです。1030黒点群が見ています。
最新のニュース

2009/11/12 09:13 更新
太陽風は280km/秒へ速度が下がり、とても穏やかです。磁気圏も静かです。

担当 篠原

太陽風の速度は更に低下を続けて、今日未明には280km/秒まで下がりました。
かなり遅い速度レベルまで下がっています。
磁場強度も2nTと弱く、太陽風はたいへん穏やかです。

このため、磁気圏のオーロラ活動もとても静かです。
AE指数の図で、とても小さな変化を見つけることはできますが、
これだけ静かだから目立っているとも言えそうです。

静かな状態はもう3日ほどは続きそうです。
その後、コロナホールの影響が多少見られるかもしれません。
SOHO EIT195では、北極から伸びるコロナホールは、太陽の中心線に来ています。
ただ、たいへん淡いコロナホールであり、緯度が高いことも合わさって、
地球への影響は小さいものに留まるだろうと思います。


1030黒点群は、かろうじて黒点がひとつ見えています。
X線にフレア活動は見られず、太陽はとても静かです。

STEREO Behindによると、太陽の北半球東端の向こう側に、
活動的な領域があります。
SOHO EIT195で、向こう側が明るく見えているあたりです。
黒点があるかどうかは分かりませんが、今後の楽しみです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。12日7時(世界時11日22時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1030黒点群が西の端にかろうじて見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。