宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
1030 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:37 372 +1.4
-2 h 371 -0.1
-4 h 379 +0.9
-6 h 383 +1.6
-8 h 387 +0.5
-10 h 382 +0.3
-12 h 400 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -14 11/ 5
-2 h -14 7/ 6
-4 h -14 5/ 2
-6 h -17 6/ 4
-8 h -17 3/ 7
-10 h -17 3/ 5
-12 h -19 6/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
11/10 0.5 1x10^1
11/ 9 0.6 1x10^1
11/ 8 0.6 3x10^1
11/ 7 0.6 3x10^1
11/ 6 0.7 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/ 5 08:43 300km/秒と太陽風はかなり低速で、磁気圏も静穏です。10月までの黒点の推移をまとめます。
2009/11/ 6 11:34 300km/秒を割るくらいのかなり遅い太陽風が続いています。小さい1030黒点群が発生したようです。
2009/11/ 7 11:53 太陽風は非常に低速で、落ち着いています。磁気圏も静穏です。
2009/11/ 8 09:06 太陽風の速度は、250km/秒近くまで下がりました。非常に低速の穏やかな風が続いています。
2009/11/ 9 08:32 太陽風の速度が450km/秒へ上昇しています。南向き磁場の強まりで、オーロラ活動が活発になりました。
最新のニュース

2009/11/10 10:48 更新
太陽風はやや低速風状態になり、磁気圏も静かです。1030黒点群が再び出現しました。

担当 篠原

太陽風の速度はじわじわと下がり、370km/秒とやや低速風です。
磁場強度も、4nTくらいに下がり、弱まってきました。

このあたりまでは、27日周期の図の前周期と同じ変化と言うこともできます。
この後も400km/秒前後の速度が続くのか、ぐっと下がって低速風になってしまうのか、
変化に注目してみてください。


太陽風磁場の強度が下がったことや、南向きに偏る傾向も終わったため、
磁気圏のオーロラ活動は小規模になっています。
AE指数は300nTくらいの小さな変化が起きているだけです。
今後もオーロラ活動は小さなものになるでしょう。


太陽では、1030黒点群が復活して、黒点が見えているそうです。
SOHOの可視光写真は、再出現前のものなのか、黒点を見つけることはできません。
磁場写真を見ると、磁場が強まり、よりまとまっています。
昨日の写真と比べてみてください。

GOESのX線グラフにも、小さな変化が現れています。
しかし、フレア活動を起こすほどではなさそうです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。9日23時(世界時9日14時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1日前の写真です。1030黒点群はまだ見えていないようです。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。1030黒点群の磁場が強まっています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。