宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2009/11/ 7 11:53 更新 太陽風は非常に低速で、落ち着いています。磁気圏も静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度は、280km/秒を下回るほどに下がっています。 かなり遅い速度です。 一方、磁場強度は、4nTあたりと平均的な強さを保っていましたが、 最新のところで急に2nTに下がっています。 太陽風磁場の南北成分は、ずっと北を向いています。 風速が低くて、地球への影響が及びにくいところに、 スイッチとも言える磁場が北向きとオフ状態ですので、磁気圏は非常に静穏です。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、完全に平坦になっています。 静かな状態はずっと続いていて、 シベリアの磁場のグラフも、3日間にわたって一直線となっています。 予想していたコロナホールの影響は、まだ現れていません。 前周期では、そろそろ磁場強度の強まりなどが始まっていたのですが、 現在はその様子も見られません。 タイミングが遅れている可能性もあるので、もうしばらく待ってみましょう。 SOHOの写真が停止しているので、今日はSTEREO Behindのコロナ写真を掲載します。 地球よりも4日半先の太陽です。 すると、北極付近からコロナホールが細長く中緯度側に伸びているのが見えます。 次の注目点はこの領域からの影響でしょうか。 まだ8日ほど先のことです。 太陽では、1030黒点群が太陽の中心付近にあるそうです。 しかし、X線のグラフは全く変動しておらず、活動度の低い黒点群の様です。 STEREO behind衛星による太陽コロナ写真。地球よりも、4日半ほど先の太陽です。 (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|