宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---
11/ 7 --- ---

黒点 11/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1030 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:25 448 +0.1
-2 h 433 +1.2
-4 h 408 -3.7
-6 h 377 -5.1
-8 h 343 -5.4
-10 h 332 -7.3
-12 h 294 -5.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -23 -/ -
-2 h -28 -/ -
-4 h -31 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -25 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/ 9 0.6 1x10^1
11/ 8 0.6 3x10^1
11/ 7 0.6 3x10^1
11/ 6 0.7 3x10^1
11/ 5 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/ 4 09:20 太陽風の密度が減少しています。速度は低速で、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 5 08:43 300km/秒と太陽風はかなり低速で、磁気圏も静穏です。10月までの黒点の推移をまとめます。
2009/11/ 6 11:34 300km/秒を割るくらいのかなり遅い太陽風が続いています。小さい1030黒点群が発生したようです。
2009/11/ 7 11:53 太陽風は非常に低速で、落ち着いています。磁気圏も静穏です。
2009/11/ 8 09:06 太陽風の速度は、250km/秒近くまで下がりました。非常に低速の穏やかな風が続いています。
最新のニュース

2009/11/ 9 08:32 更新
太陽風の速度が450km/秒へ上昇しています。南向き磁場の強まりで、オーロラ活動が活発になりました。

担当 篠原

1日ほど遅れたタイミングで、太陽風に変化がやってきました。
昨日のニュース以降、太陽風の磁場強度が10nT近くまで強まりました。
夜になると(8日21時、世界時8日12時)速度の上昇も始まり、
それまでの300km/秒から、現在、450km/秒まで高まっています。
やや高速の太陽風になりました。

この間、磁場の南北成分が南寄りに偏るようになり、
-5nTから-10nT近い強さで変化しました。
そのため、オーロラ活動が強められ、
AE指数で500〜700nTの中規模のオーロラ活動が連続的に発生しました。

オーロラの輝きは、激しいものではありませんでしたが、
ライブカメラ(Live!オーロラ)でも楽しむことができました。


現在の太陽風は、速度は上がったものの、磁場強度は5nT程度に下がっています。
速度の上昇もこのくらいまででしょうか。
磁場の強い南向きも終わり、オーロラ活動は一段落となりそうです。
今後は、磁場が南を向くと小規模のオーロラが発生する、という様な感じではないでしょうか。

速度の高まりがどのくらい続くのかも、ちょっと読みにくいところです。
前周期の変化では、400km/秒前後の状態が6日ほど続きました。
今回はどうなるでしょうか。


太陽は、無黒点でたいへん穏やかです。

SOHOの太陽観測は、回復しつつあるようです。
可視光写真がやや古いので、磁場写真を掲載します。
1030黒点群があったと思われる磁場の強まりが、中心から右上のあたりに残っています。



SOHO EIT195による太陽コロナ。9日4時(世界時8日19時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。中央右上寄りに、1030黒点群の名残りがあります。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。