宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 6 --- ---
11/ 5 --- ---
11/ 4 --- ---

黒点 11/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1030 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 287 +2.1
-2 h 300 +0.4
-4 h 287 +2.3
-6 h 292 +3.3
-8 h 294 +2.3
-10 h 296 +1.5
-12 h 300 +2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -10 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -5 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
11/ 6 0.7 3x10^1
11/ 5 0.6 4x10^1
11/ 4 0.6 2x10^1
11/ 3 0.6 3x10^1
11/ 2 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/ 1 08:06 1029黒点群が、太陽の西端でCクラスのフレアを起こしました。太陽風は低速で、地球も静穏です。
2009/11/ 2 13:50 太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 3 10:40 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 4 09:20 太陽風の密度が減少しています。速度は低速で、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 5 08:43 300km/秒と太陽風はかなり低速で、磁気圏も静穏です。10月までの黒点の推移をまとめます。
最新のニュース

2009/11/ 6 11:34 更新
300km/秒を割るくらいのかなり遅い太陽風が続いています。小さい1030黒点群が発生したようです。

担当 篠原

太陽風は、280〜300km/秒とかなり遅い速度で安定しています。

磁場強度は4nTを前後していて、平均的な強度を保っています。
磁場の南北成分は、ほとんどの時間帯で北を向いています。
このため、地球の磁気圏への影響はとても小さくなっています。
AE指数では、オーロラ活動は全く観測されていません。


現在の様子では、今日も太陽風は低速のまま推移しそうです。
やがて、コロナホールの影響が見られるのではないかと予想していますが、
この様子では、変化は明日にならないと始まらないのではないでしょうか。
その場合、27日周期の図の前周期と同じタイミングで回帰することになります。

太陽風の変化といっても、それほど大きな速度上昇にはならないと思います。
前回は、450km/秒にやっと届いた程度でした。
今回は、もう少し上がるかもしれません。
この時に、磁場がまとまった南向きになるなどすれば、
オーロラもある程度強まることが期待できます。


太陽では、1030黒点群が発生したそうです。
中心から北寄り(上寄り)とのことですが、
掲載しているSOHOの可視光写真では、ほとんど分かりません。
2枚目に磁場写真を掲載していますので、
こちらの写真の中心やや上に、磁場が小さく強まっている部分を見つけてください。
東寄り(左寄り)の強まりの方が目立ちますが、こちらではありません。
規模は非常に小さく、X線ではフレア活動も見えていません。





SOHOによる太陽可視光写真。1030黒点群が出現したそうです。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽面の磁場分布。中央北寄り(上寄り)の小さな磁場の強まりが1030黒点群です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。