宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:43)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 5 --- ---
11/ 4 --- ---
11/ 3 --- ---

黒点 11/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:22 299 +2.9
-2 h 302 +4.0
-4 h 307 +1.9
-6 h 296 +2.1
-8 h 283 +1.3
-10 h 288 +0.8
-12 h 265 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
11/ 5 0.6 4x10^1
11/ 4 0.6 2x10^1
11/ 3 0.6 3x10^1
11/ 2 0.6 5x10^1
11/ 1 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/31 08:19 1029黒点群は、西の端に沈んでいきました。太陽風はやや低速で、穏やかです。
2009/11/ 1 08:06 1029黒点群が、太陽の西端でCクラスのフレアを起こしました。太陽風は低速で、地球も静穏です。
2009/11/ 2 13:50 太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 3 10:40 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。
2009/11/ 4 09:20 太陽風の密度が減少しています。速度は低速で、磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2009/11/ 5 08:43 更新
300km/秒と太陽風はかなり低速で、磁気圏も静穏です。10月までの黒点の推移をまとめます。

担当 篠原

SIDCより、10月の黒点数データが発表されています。
それによると、無黒点日の日数は21日でした。

このデータによると、1028黒点群は確認されず、
10月後半は、23日から30日まで1029黒点群だけが見えたことになっています。
一方、1日と11日にも黒点が確認されていて、
こちらはNOAAの番号には数えられておらず、
小さな黒点群が短時間出現したのだと思われます。

2006年11月以降の推移をご覧ください。
また、グラフも掲載しています。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日
9月19日
10月21日


9月に20日台を割ったのですが、そのまま一気に下がることもなく、
高止まりしているという印象です。
今後、20日台前半でしばらく落ち着くのか、
黒点が増えて、20日台を割るようになるのか、
あるいは、8月の様に再び黒点数が大きく減少するのか、
なかなか目を離せない展開が続いています。

2枚目の図は、黒点の出現緯度の変化です。
1029黒点群は、北緯14度に出現しました。
これは、今期のここまでで最も低い緯度です。
黒点数は増えないものの、第24活動周期は進行を続けているということでしょうか。

太陽の変動は超長丁場です。
引き続きじっくりと見ていきましょう。



太陽風の密度減少は、昨日のニュースの頃までで終わりました。
今日のACEの図は、速度データも安定したグラフになっています。
それによると、速度は一時260km/秒近くまで遅くなっていました。
かなり低い速度です。

その後、今日に入って少し戻して、現在は300km/秒です。
この数字もかなり低いのですが、図の前半が200km/秒台後半だったため、
これでも盛り上がったように見えます。

磁場強度は4〜6nTと平均的な強さに上がっています。


太陽風がかなり低速で穏やかなため、磁気圏も静穏です。
AE指数は全く変化していません。

今日いっぱいは、このまま穏やかに経過し、
早ければ明日、前周期並ならば明後日くらいに、
太陽風の速度に小規模の高まりが来そうです。

オーロラ活動も、ある程度の高まりが期待できます。


太陽は無黒点が続いているようです。
X線のグラフは完全に下がっていて、フレア活動は静かです。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。