宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/11/ 4 09:20 更新 太陽風の密度が減少しています。速度は低速で、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 SOHO衛星がキーホールという電波を受信しにくい位置に入ったのに合わせて、 EITカメラはBakeoutというメンテナンス作業を行っているようです。 そのため、EIT195などの写真の更新が停止しています。 そこで、STEREO Behindの写真を使って、太陽コロナの様子を調べましょう。 STEREO Behindは、地球からどんどん離れて行っていて、 太陽から見た地球と衛星の角度は、60度に達しています。 これは、太陽の自転周期で考えると4日半に相当します。 STEREO Behindからは、地球より4日半先の太陽を見ていることになるのです。 今日の1枚目の写真は、STEREO Behindの最新の太陽コロナ写真です。 すると、一昨日のニュースで太陽の北半球に見えていた淡いコロナホールは、 もう、太陽の西の端(右端)に接近しています。 これでは、ずいぶん太陽が進んでしまったようで、 地球の宇宙天気を検討するには使いにくい感じがします。 では、STEREO Behindの4日半前の写真を見てみましょう。 2枚目の写真は10月30日の太陽コロナです。 すると、北半球のコロナホールは、ちょうど太陽の中央線を通りすぎ、 西半球に迫り出したくらいに見えています。 すると、地球への高速風の影響は3日後くらいかなと、タイミングを予想するには便利な写真です。 コロナホールによる高速太陽風の回帰というような、 ゆっくりと状況が変化する現象を検討するのであれば、 こうやってSTEREO Behindのデータをさかのぼって、 地球から見た状態に相当する写真を調べるというのも有効な方法です。 現在の太陽風は、速度が300〜400km/秒と低速のあたりにあるようです。 あいまいな表現になっていますが、それは、プラズマの粒子密度がかなり減少していて、 速度データのエラーが大きくなっているためです。 昨日のニュースの直後くらいから、大きく減っています。 磁場強度は、2nTへ弱まっています。 南北成分は0nT付近で安定しており、地球への影響は小さくなっています。 そのため、オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、ほとんど変化していません。 穏やかな状態は、明日か明後日くらいまで続くのではないかと思います。 27日周期の予想では11月7日、もしくは少し早まって6日くらいに、 コロナホールの影響が太陽風に現れると思います。 前周期(10月11日)のように速度の遅い変動であれば、到来も遅めになり、 今回は速度が高まってるのであれば、到来は早まることになるでしょう。 こういった点にも注目しながら、今後の太陽風を見てください。 太陽は、無黒点で静穏です。 昨日の昼過ぎの撮影ですが、SOHOの可視光写真が更新されています。 キーホールでも、ある程度のデータのやり取りはできる様です。 STEREO Behindによる最新の太陽コロナ写真。地球よりも4日半先の太陽を見ています。 (c) NASA STEREO Behindによる4日半前の太陽コロナ。地球から見える太陽コロナは、このような状態です。 (c) NASA SOHOによる太陽可視光写真。太陽は無黒点です。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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