宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/11/ 1 08:06 更新 1029黒点群が、太陽の西端でCクラスのフレアを起こしました。太陽風は低速で、地球も静穏です。 担当 篠原 1029黒点群が、再びC1の小規模フレアを起こしました。 31日18時(世界時31日時)頃のことです。 1029黒点群は、太陽の向こう側へ行きかけたところでの発生ですので、 フレアの本当の規模はこれよりも大きかったのではないかと思います。 SOHO EIT195を見ると、 西の端(右端)にフレアを起こした1029黒点群の場所が明るく光っています。 そして、フレアに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 太陽から真横に向かっての放出ですので、地球への影響はありません。 太陽風は、速度が更に下がっていて、今朝は320km/秒となっています。 磁場強度は昨日から2nTを割るほどの弱まりが続いていましたが、 今朝になって強まり始め、現在5nTと平均レベルを回復しています。 これがどういう変化なのか、しばらく注視してください。 磁気圏は概ね静穏です。 オーロラ活動を測るAE指数は、目立った変動をしていません。 太陽風の速度が遅く、磁場も南寄りですが振幅がとても小さいためです。 太陽風は、今後も基本的には低速で穏やかな状態が続くと思います。 SOHO EIT195を見ると、太陽の北半球東側(左上側)に淡いコロナホールが見えます。 次の変動要因としては、ここからの影響が考えられます。 ただし、前周期は小さな変化がやってきただけです。 SOHO LASCO C3カメラによる、CME(太陽ガスの放出現象)。太陽から西に向かって飛び出しています。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195による太陽コロナの様子。1日1時(世界時31日16時)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1029黒点群は西に没し、太陽は無黒点になりました。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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