宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:19)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/31 --- ---
10/30 --- ---
10/29 --- ---

黒点 10/30 (NOAA)
磁場 フレア
1029 9 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:37 366 -0.4
-2 h 372 -0.4
-4 h 378 -0.6
-6 h 377 -1.1
-8 h 373 -0.1
-10 h 369 -2.0
-12 h 376 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -19 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -20 -/ -
-8 h -22 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^1
10/31 0.5 5x10^1
10/30 0.7 1x10^2
10/29 0.9 1x10^2
10/28 0.5 1x10^2
10/27 0.6 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/26 08:20 1029黒点群が小規模のフレア活動を起こしています。太陽風も小規模の高速風が来ています。
2009/10/27 08:37 1029黒点群が再びCクラスのフレアを起こしました。太陽風は410km/秒くらいで、比較的穏やかです。
2009/10/28 08:56 1029黒点群が活発になり、Cクラスの小規模フレアが7回ほど連続的に発生しています。
2009/10/29 09:14 1029黒点群の活動は少し落ち着いています。太陽風は低速で、概ね静穏です。
2009/10/30 09:35 太陽風の磁場が強まりましたが、北寄りだったため磁気圏は静穏です。1029黒点群は穏やかです。
最新のニュース

2009/10/31 08:19 更新
1029黒点群は、西の端に沈んでいきました。太陽風はやや低速で、穏やかです。

担当 篠原

久しぶりに太陽をにぎやかにしてくれた1029黒点群は、太陽の西の端に没していきました。
今日の写真では、名残の白斑がかすかに見えるだけです。
活動も落ち着いてしまっていて、X線の目立った変動はありません。
1029黒点群はこのまま弱まって行くのかもしれません。

一方、SOHO EIT195を見ると、残った太陽面に明るい活動領域は見られず、
STEREO Behindで先回りしても同様です。
太陽は再び無黒点の状態が続きそうです。


ところで、10月も今日で終わりです。
今月は、終盤になって1028、1029などの黒点群が出現しました。
SIDCの集計がどうなるかですが、無黒点日の日数は20日台前半となりそうです。
太陽の活動度は低いものの、活動の底は越えたのかもしれません。
またグラフを掲載しますので、お待ちください。


太陽風は、穏やかな状態が続いています。
磁場強度の強まりは終わり、現在の強度は2nTと、逆にすっかり弱まっています。
速度は370km/秒とやや遅い状態が続いています。

太陽風磁場の南北成分は、ずっと南寄りの傾向が続いていました。
そのため、最初は強度も強めだったため、南向きも-5nTほどあり、
AE指数で300〜600nTほどの小中規模の磁気圏活動を作っていました。

しかし、磁場強度が下がってくると、南向きの振幅も小さくなり、
磁気圏への影響はほとんど見られなくなっています。
現在のAE指数は、ほとんど変化していません。

今後の変化ですが、SOHO EIT195では、北半球の東端付近に淡いコロナホールが見えています。
この影響が、27日周期の図の10月11日の変化の回帰としてやってくるかもしれません。
ただし、前回は高速風と呼べるほどの変化にはなっておらず、
コロナホールの様子から見て、今回も小さな速度の盛り上がりに終わりそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。31日7時半(世界時30日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる、太陽可視光写真。1029黒点群は西に没し、太陽は無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。